驚異的な大ヒットサービスとなった共同購入サイト・グルーポン。類似サイトも続々登場し、「グルーポン系サイト」と総称されています。日本でも
リクルートのポンパレ、本家グルーポンがテレビCMを展開するなど、激烈なバトルに。
過去記事「
前年比倍増、爆発的成長を見せる中国ネット取引市場=新登場のグルーポン系サイトは早くも過当競争に」でもお伝えしましたが、中国でもグルーポン系サイトは爆発的な人気となっています。シンガポール華字紙・聯合早報は記事「
右肩上がりの物価上昇=グルーポンブームが中国で爆発」がその要因を分析しています。
先日発表された11月期の物価上昇率は5.1%。リーマンショック前、2008年7月以来の高水準となりました。物価高に苦しむ市民にとってはグルーポン系サイトは何よりの助け。思えば中国でネットショッピングの起爆剤となったのは2002年の新型肺炎(SARS)の流行。人が集まる街中にでることを避けたため、ネットショッピングに火がついたそうで。今回のインフレはグルーポン系サイト流行にとっては何よりの追い風となるかも。
さて、グルーポンブームが広がる一方で、問題点も明らかになりつつあります。販売店による詐欺、広告と実物で全然違う品質、消費者情報の流出などの被害が起きているとか。グルーポン系サイトは必要とされる技術力が低いため、雨後の竹の子のような勢いで新サイトが出現。消費者の信用を失っても、今だけちょこっと稼げればいいやというサイトも多いんでしょうね。
聯合早報によると、グルーポン系サイト以外にもう一つ、物価高のあおりで人気を集めているものがあるのだとか。それが「物々交換会」。こちらはきわめてアナログな方式で、要らないものを持ち寄って、欲しいものと好感するだけ。なにかあると贈り物をする中国人だけに、家には要らないものがたくさんあるんじゃないですかね。
ただ、交渉上手な人はわらしべ長者が目指せるかもしれませんが、下手な人は損をしそう。なにより面倒臭い気が。そういえば、中国ってヤフオク的な個人が要らないものを売れるサービスってないような気がします。私が知らないだけでしょうか?物々交換するよりはお金を介したほうが楽でいいと思うのですが。
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