中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
このビリビリ動画はYOUKUや土豆などこれまでの動画サイトと異なり、投稿されている動画がかなり日本寄りです。中国人オタクのための動画共有サイトと言って良いでしょう。
またニコニコ動画をモデルにしているので動画にコメントの書き込みが可能です。文字はニコニコのものより大きくはっきりしているので見やすいのですが、そのぶん動画の視聴に支障が出た改悪と言えるでしょう。
アニメやドラマは放送即日アップですが不思議と字幕が付いています。中国動画共有サイトの七不思議です。また、コメント機能を利用した字幕もあり、ここいらへんがニコ動らしいでしょう。
二次創作のMADも多いですが、ニコニコからの転載がほとんどで、中国人が作成した動画はあるにはあるのでしょうがまだ目に付きません。
投稿された動画はサムネイルで画像表示されます。ニコ動と一緒だと言えばそれまででしょうが、08年にオープンしたコメント機能を搭載している元祖ニコ動山塞サイト「AcFun.cn」よりページがよっぽど見やすいです。
さて、アクセスしてみると、ビリビリ動画のトップページに『黒名単』という不穏な単語を発見しました。『黒名単』、直訳すればブラックリストでしょう。表示されたページにはブラックリスト入りしたアカウントと彼のアクセス地点、そして原因となったコメントが色付きで記載されています。
大抵が荒らしコメントです。日本から天安門事件や文化大革命という嫌がらせとしか言えないコメントはリスト上でも表示されず伏せ字になっています。またQQ(中国のメッセンジャー)の番号はともかくとして、「中國」や「台灣」といった繁体字までもアク禁になるのが中国らしいです。
中国人のニコ厨はこのままビリビリ動画に移行するか、ファイアウォール金盾をかいくぐってニコニコし直すのでしょう。
上に政策あれば下に対策ありが中国の常。これまで中国はウェブ上で国民に幾度となくダウングレードを強いました。そして受け皿を用意してくれました。
YouTubeがダメなら優酷を見ればいいじゃない、Twitterがダメなら校内網で繋がればいいじゃない、グーグルがダメになったら百度で検索すればいいじゃない、と国外へ向けた視線を無理矢理国内へ戻させます。
本当に解決策がある人はあらゆる手段を使って規制をかいくぐるのでしょうが、ほとんどの人は状況を受け入れます。パンがないから黒パンを食べます。
しかし、普段はサービスを享受させておいて不都合が起きたら問答無用でなかったことにして、自分たちが用意した劣化品に鞍替えさせるやり方は、いつも見ていて清々しさを感じます。
ビリビリ動画は将来的に日本からのアクセスを遮断するようです(17日午後3時現在、日本からアクセスできない模様。ついに日本からのアクセスを遮断したのでしょうか)。タブーコメントを書かれるのはもうしんどいというのが本音でしょう。政府から目を付けられないためにコメントNG機能の精度をもっと高く、小沢一郎が出演したときのニコニコ生放送ばりにブロックを鉄壁にしてもらいたいです。
無理に世界に繋げることはないだろ・・・
あと、ブラックリスト機能は良いな
どこかの2chも見習って欲しいよ!!!
巻き添えアク禁頻繁すぎだよ