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2010年12月17日
中国、韓国に文化財返還を要求=韓国ネット民は「高句麗の領土と交換しろ」と反発以上が記事として掲載されていた前振りの訳で、以下が記事本体になるわけですが、今回は、普段は疲れるので滅多にしない全訳です。
韓国の『文化日報』によると、韓国文化遺産庁国際交流課長李京勛は、15日「中国国家文物局は最近文化遺産庁長李健茂に対し、手紙をよこした。内容は、既に中国吉林省集安市の高句麗古墓群第一号墓第3室壁画が韓国に流入したことを確認したので、韓国に返還を要求するというものだった。」と述べた。
中国当局によると、盗んだ3名は2003年に法により既に死刑判決を受けているが、犯人は皆、韓国古美術協会のVIPに頼まれ、犯行に及んだと供述している。この壁画は既に韓国内に流入しており、中国は国際法に基づき、韓国の関係部署が協力してくれ、高句麗古墓の壁画が元通りになることを、文化遺産を子々孫々まで遺せることを期待している。
李京勛は現在高句麗壁画が韓国にあるかどうか具体的な証拠はないと述べている。韓国文化遺産庁は既に緊急会議を開催し、韓国警察庁と合同で、壁画が韓国にあるかどうか調べることを、関係者の追求を行うことを決定した。文化遺産庁の責任者は、「中国政府が要求を出してきたので、韓国はそれ相応の措置を執らなくてはならない。まずは調査をして、それから具体的にどのようにするか方針を決定したい。」と述べている。
韓国政府は、壁画を返すかどうか、まだはっきりしていないが、韓国のネットユーザーは、中国の要求を理解していない。あるユーザーは、「高句麗がどうして中国文化なのか?」と述べている。
韓国のマスコミは、中国が高句麗壁画の返還を求めてきたことは、韓国のテレビ局が放送した番組が原因だと思っている。『世界日報』によると9月28日にMBCテレビ局は、高句麗壁画盗難事件について論じる番組を放送した。番組名は「消失した高句麗壁画」で、中国吉林省の高句麗壁画盗難事件の背後で韓国人が糸を引いており、現在失われた壁画は韓国にあるとしている。ネットユーザーの“kdpa”は、「誰かが高句麗壁画を盗んで韓国に持ってきたから、何だというのだ。国家の利益のため、MBCは壁画に関連した放送をすべきではなかった。」と述べている。