新幹線と「和諧号」「中国版新幹線」と書くと中国から怒られるかもしれませんが、中国「国産」の高速列車「和諧号」の試験走行が12月3日に行われ、最高時速486.1kmという記録を出し、日本の新幹線の最高速度443kmを抜いたというニュースが報道されました。
※封面機車の報道。 共同通信もこのニュースを伝えたわけですが、「同列車は、中国が日本の川崎重工から導入した技術を基礎に開発」と伝えていました。
中国版新幹線が「本家」抜く 時速486キロ記録
それを受けて環球時報(電子版)では、「中国高速鉄道は、再び世界鉄道営業運用の試験運転における最高速度を塗り替えた。これは日本マスコミの「関心」を引き、中国が自分で研究・開発した高速鉄道技術を「日本の新幹線から持ってきた」と称している」と報道しておりました。
日本メディアが注目:中国新幹線が速度最高記録を更新=中国高速鉄道技術は新幹線が由来と主張
この記事というより、この記事についていたコメントがなかなか面白かったのでそれを紹介させていただきます。
*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。
漢字がなければ日本語もなかったではないか。
青は藍より出でて藍より青し。氷は水これを為して水よりも寒し。
勝手に言わせておけ、マスコミは小さなことを大きく取り上げすぎる。
速度が速くなればなるほど、普通の人が座れなくなる(これは料金が高くて、普通の人には、なかなか切符が買いづらい状況を皮肉ったものと思われます)。
日本の武器技術も中国の火薬が起源ではないか。
日本の技術も西欧の技術を盗んだものではないか。
世界四大発明も中国人が発明したものではないか、問題は誰が最もうまくそれを利用するかだ。
大半がこうしたもので、なかなか興味深いのは、記事でも「中国自行研発展」(中国独自研究開発)とことわっているのに、大半の者が日本の技術が基になっているという前提でコメントを書いていることです。
大分前なので記憶が定かではありませんが、中国中央電視台が、開通にあわせて和諧号の紹介をしているニュースを見た際に、コップの水がこぼれないことを使って車両の安定性の紹介をしていたと思います。同じようなことを、かつてどこかで見たことがあるのは私だけでしょうか。
<過去記事>
【政治学で読む中国】インターネットは公権力の腐敗を追及する武器となりうるのか?先進国の40年をわずか5年で追い抜いた中国=高速鉄道世界一の国に―中国紙鉄道車両輸出が絶好調=サウジ、アルゼンチン、マレーシアで立て続けに受注―中国世界鉄道市場で躍進する中国=中国南車の売り上げ、シーメンス抜き世界3位に―独企業報告書
目覚ましい成長遂げた中国の科学技術=国家主導モデルに懸念も―米メディア