インターネット論争2題私が中国の記事を日本語に訳してブログを書いているように、中国にも日本語など外国語の記事等を中国語に翻訳してブログを書いておられる方がいます。
1つめは以前紹介した高句麗壁画の返還騒動を巡ってです(過去記事「
<中韓歴史問題>高句麗壁画問題を読む=中国「盗まれた文化財返してよ」韓国「じゃ領土よこせ」」を参照)。事件の詳細は以前の記事を見ていただくとして、韓国では、そこにも書いたように、返還を巡って「我々の高句麗の土地を返せ」以外にも、結構激しい意見がネットに書き込まれています。
※盗まれた壁画(これはすごいと思ってしまいました)
※写真は環球網の報道。*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。
中国人は厚顔無恥だ。「東方工程」は高句麗を自国に列しようという狡賢い行為だ。我が政府はきっとこうした中国人の行為に対し、対策を講じるだろう。
中国人は返還を要求する資格があるのか、高句麗文化は我々大韓民国の文化だ。全世界が知っている。まず、先に文化財を我々に返すのが筋だ。
「盗難文化財の返還を中国が韓国に要求=中国は「厚顔無恥」と韓国ネット民は罵倒」(環球網論壇、中国語)
当然、これに対し、中国人は、「韓国は日本と同じで歴史を正視しない国だ」とか、「世界中で最も恥知らずな韓国人」など、批判的な言葉が並んでおります。
もう1つ紹介したかったのは、Yahoo!ニュースの「
日本のタンカーがソマリア沖で襲撃、中国海軍が追い払う」(サーチナ提供)という記事を巡ってです。この記事にはコメントがつけられるようになっており、どのようなコメントがあるかはご自分でご覧いただくとして、このコメントも中国語に翻訳されて、中国に紹介されておりました。
「日本のタンカーがソマリア沖で襲撃、中国海軍が追い払う」に関する日本ネット民の反応(環球網論壇、中国語)
これに対して中国人もコメントを記載するわけで、「日本人が可哀想だ。これほどまでに洗脳されているとは。」とか「以前は中国の同胞が適切でないコメント書くのを嫌っていた。しかし、この記事を見ると、中国のネットユーザーの方が日本のネットユーザーより客観的な者が多い様だ。中国人はずっとそうではない。日本人よ、君たちは既に落ちぶれた」といった意見が書き込まれています。
少し考えればわかることですが、先に述べたように中国の事を日本に紹介している私のような者がいるわけですから、反対に日本のことを中国に紹介している方も当然おります。日本語で書いてあるのだから、日本人しか見ないだろうと思って書いたものも、その過程で外国語に翻訳されて外国(当事国)に紹介されることもあるわけです。
<過去記事>
<中韓歴史問題>高句麗壁画問題を読む=中国「盗まれた文化財返してよ」韓国「じゃ領土よこせ」 【美人すぎる】台湾代表、勝利目前で不可解な判定負け=ネット民は「韓国の陰謀」と主張【テコンドー選手】 日本のW杯招致にも悪影響=韓国の鄭夢準FIFA副会長、中国の招致表明を批判―中国メディア
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