中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年12月24日
ともかく盛り上がるイベントをしかけて金を稼ぐチャンスにしたい資本と、なにかしら理由をつけて騒ぎたい、友達と集まりたい、デートしたい中国の若者たちたちが「結託」(企業にノセられたというよりは結託というほうが正しいと思うのです……)。急速に商業クリスマスが定着していきました。とりわけ、中国が毎年GDP二桁成長を達成したゼロ年代中盤以後の盛り上がりには凄まじいものがあります。
で、若人たちの行動パターンなのですが、私の友人・学友たちの行動から判断すると、
・カップル
映画を見る→一緒に食事→バラとプレゼントを彼女に贈る→ライトアップされた教会を見に行く→繁華街をぶらぶら(「看熱閙」にぎわいを見るというやつ。この日はお店も閉店時間を延長してスクランブル体制)→ホテル(予約しないと満室に。特別料金を取ることも多し)。教会以外はバレンタインデーとかと変わらない。
・友人同士
酒を飲む、カラオケに行く、ボーリングに行く
・友人以上恋人未満
イイ飯→プレゼントとバラ→カラオケとかボーリングで必死に盛り上げ→「オレ、ずっと前からおまえのことが……」→「あっ、お父さんから電話だ。帰るね。」→部屋の隅で体育座り→失われた来月の生活費のことを考える
・アルバイター
バラやグッズ(トナカイの角とかサンタ帽子とか)の売り子とか。時給もいいしウマー。
・スリ
稼ぎ時やでー!
・警察
「ボクも彼女いるんですが……。」「警官にクリスマスはない。この若者の大群を交通整理しないとな。」(ググると、「マイカーでのお出かけはやめて!」「繁華街は17時から23時まで大混雑が予想されます」「クリスマスイブでも騒いで道をふさがないでね。」「交通警察、緊急動員」みたいなニュースがずらり。警察官のみなさま、お疲れさまです)
・オタク
「リア充爆発しろ」とネットに書き込む。
ってなところでしょうか。
中国的クリスマスの特徴といえば、バラですかね。他の国にもある風習なのかな?ちょっとわかりませんが、「クリスマス直前、済南バラは供給不足=価格は20%上昇(中国新聞網)」なんてニュースも。さらに「バラ19本で650元(約7800円)=クリスマスに花を買う場合には落とし穴にご用心(浙江在線)」によると、バラ1本3元(約36円)とか言って客を呼び寄せておいて、「あ、包装費は別料金。しめて650元(約7800円)なり。びた一文まかりません。高いって?おまえに本当の愛があるならば、支払えるはずだ」という素晴らしい詐欺ビジネスの話もありました。
と いうわけで、にぎやか大好き、騒ぐの大好き、プレゼントをもらえる機会はなるべく多いほうがイイネ(女子限定)という中国人の皆様にぴたりとフィットした クリスマス。今頃、中国各地で大変な騒ぎになっているはずです。日本の皆様も中国の皆様も楽しいクリスマスになりますよう、お祈りいたします。私は今日は 夜までびっちり仕事です(泣)。
聖誕節快楽!