中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年12月26日
A1
2002年 Nagrak, Sukabumi, ナグラック、スカブミ 西ジャワ
2007年 Desa Bobojong, Kecamatan Mande, Cianjur, 西ジャワ
双方とも首都ジャカルタから車で3-4時間位の場所。 こちら以外でも、バリ島、カリマンタン島など、8箇所以上で行われています。 上記はアソシエーションが管理する田んぼ。
Q2 面積はどのくらいか?
A2Q3 以前は何を作っていたか?
Nagrak, Sukabumi : 4500ヘクタール
Desa Bobojong, Kecamatan Mande, Cianjur :7.5ヘクタール
A3Q4 どんな品種を使用しているか?
お米です。SRI農法導入時に、半分をSRIにて、半分を従来の稲作で行い、SRI農法の効果を確認。
A4Q5 どんな土壌が向いているか?
Sintanur, Ciherang, Cisokan, Inpari 1, Mekongga
現在最も使用されている品種はSintanurで、理由としては、最も味と香りが良いからだそうです。 Sintanurの品種を調べましたが、何に該当するのかが分かりません。
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沖積土(Alluvial soil)がベストです。川の流送土砂は、肥沃で十分なミネラルを含んでいるので、SRI農法にも向いていると現在までのところは判断しています。通常の稲作用の土壌で、SRIを使用しても、特に問題はありません。
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タンク・シルト(Tank Silt)<砂よりも細かく粘土より粗い沈積土>は、必ず使用しています。 1エーカー(約4047平方メートル)当たり、15-20カートロード(カートロードは荷車1台の荷)。
この土壌作りは、土壌に水分を保つためで、十分な収穫を得るのに非常に重要です。
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良く腐敗した堆肥はSRI農法でも非常に重要です。最低でも1エーカーあたり3トラクター分(約6トン)の肥料を土壌に与える必要があります。 結果として、高品質のお米の収穫が可能。
肥料は「ヤギや馬の糞が混じった肥料」や「動物の糞が混じっていない肥料」の両方を、シーズンや田んぼの土壌の状態によって使い分けています。
私見 : おそらくインドネシアの稲作は、通常でも二毛作ないし三毛作が当たり前なので、土壌の成分が枯れるのが早いせいだと思います。
非常にトラディショナルな方法になりますが、夜の間、馬、ヤギ、羊などを田んぼに放牧します。 雑草を食べたりし、糞や小便が肥料にもなるためです。
A8Q9 年何回の収穫か?
こちらに関してはそれぞれの国と土壌環境で異なるという前置きが先にありました。インドネシアでの方法を記しておきます。
田んぼは水で満たす必要は全くなく、苗は健康に根は地中深く育っていきます。苗を植えた間隔を満たすかの様に大きく成長します。たんぼの用水を時々切らしたり、乾かしたりすることによって、苗に有効な栄養価を十分に与えることの出来る微生物の力を利用します。
あまり十分に水を与えすぎると、これらの力を利用できないので、注意が必要です。水はたんぼに完全に満たささず、3/4(これは場所、国で異なる)程度くらいまで灌漑。それ以上の過分な水は放水して下さい。
A9Q10 田植えの際のイネの間隔
二毛作ないし三毛作です。 二毛作の方が多い筈です。
これは通常の稲作でも同様です。
A10Q11 1ヘクタール辺りの必要人数
こちらは非常に重要なポイントになります。25センチ x 25センチで苗を植えていきます。1平方メートル辺り16本の苗となります。
A11Q12 1ヘクタールからの収穫量
1人が4-5ヘクタールの面倒を見る状況です。
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約10トンです。