中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年12月27日
とまあ、妙なノリで始めてしまいましたが、12月26日は毛沢東の誕生日。中国各地でお祝いされたようで。
こちらは河南省鄭州市。なんか人数が少ない上に高齢化しているのですが、大丈夫でしょうか。
北京市の毛主席記念堂では、孫にあたる毛新宇少将も登場。奥さんキレイですね。後ろの花束には「娘・李敏が一族を率いて(献花)」との文字が見えます。
ではでは景気のいい写真も。こちらは湖南省湘潭市韶山市、すなわち毛沢東の生まれ故郷でのお祝い。今では立派な観光地となっております。「四季、花が咲き乱れる素晴らしい地。韶山に何度行ったかで人間の価値は決まるのだ」と力説した友人の言葉が思い出されます。
しかもこの日は「長寿面」(長生きできるようにとの縁起担ぎから中国では誕生日に麺を食べる風習がある)まで無料で振る舞われたそうで。
写真的なインパクトでは
これが最強ですね。この頭像は湖南省長沙市中心を流れる湘江の三角州に建てられたもの。以前は「若き日の毛沢東がここで泳いだ」と書いてるだけの場所だったのですが。高さ32メートル、花崗岩2000トンを費やしたという巨像です。昨年末に完成。
中国人の毛沢東評価は「人生の前半良かった、後半ミスった」か、「全部ミスってたろ」のどっちかだと思うのですが、近年、毛沢東再評価の動きもあるのかなんとも言えぬところ。過去記事「「赤い」ノスタルジアから読み解く中国共産党内部の権力闘争」では、重慶の懐古主義的共産党賛美キャンペーンの話も紹介されました。今後、毛沢東再評価がどれほどの広がるを見せるかに注目です。
天安門の肖像画の印象が強すぎて、似てるような似てないような…