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2010年12月29日
『汪道涵記念写真集』出版=題字は江沢民、序文は曾慶紅(2010/12/25 人民網)汪道涵は江沢民の後見人をやっていた人で、江沢民の養父と関係が深く、若き日の江沢民が第一機械工業部に引っ張られたのも汪の引きなら、1985年に汪が上海市長を引退する際には後継に江沢民を推薦しています。
江沢民が総書記になってからは、海峡両岸関係協会会長を2005年に亡くなるまでの約15年間務めました。台湾関連のお仕事ですが、70の爺さんが引退した後に就いたのですから、当然名誉職となります。
この度、表題の写真集出版に関する座談会が、上海市で開かれました。座談会は上海市委宣伝部と、出版元である上海文芸出版社などの主催で行われました。
上海にゆかりのある人物とはいえ、汪道涵が台湾関係のお仕事をしていた頃の写真集とあって、出席者も台湾関係のお仕事をされている人たちがメインとなっています。
今や閣僚級まで出世した王毅元駐日大使。国務院台湾弁公庁主任としての出席です。汪の後を継いだ陳雲林、上海市からは統一戦線部長を務める楊暁渡がトップで、兪正声書記や韓正市長の姿はなく、齢84の江沢民はもちろん出席していません。
上海市で開催されるとはいえ、上海市にとってはあまり意味を持たない集まりなのでしょう。
こちらはどうでしょうか。
江沢民、朱鎔基、李瑞環が上海で京劇俳優の歌唱大会に参加(2010/12/26 上海青年報)江沢民と李瑞環なんてまさに呉越同舟ではありませんか。紙面だとこのレイアウトです(上海青年報紙面レイアウト、PDF)。
84歳江沢民氏、上海で元気な姿健康不安説吹き飛ばす(2010/12/27 朝日新聞)こういうのはやればやるほど不安にさせますけど。