中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月05日
北(上の写真の右側)は泥壁で固めるため北風に強く、南向きにビニール部を建てて作る。開け閉めをする屋根部には稲わらを使い、季節により開け閉めの時間も微妙に調節。屋根を高くすることで、小さいハウスに比べて中の温度が急激に乱高下するのを防いでいて、真冬は最低マイナス15度くらいにはなるこの地域ですが、ハウス内は0度以下にはならないそうです。
写真ではちょっとわかり難いかもしれませんが、ハウス以上にビックリしたのが、ここで農業に従事している人の若さ!これまで訪れた農村や、農業地帯では本当に驚くほど若い人を見かけませんでしたが、ここでは20,30台の若者が農業をやっているそうです。ハウス一つで年間に6-8万元稼げると言うそうですから、それだけの収入があればわざわざ地元を遠く離れての工場での出稼ぎなどに出ないかもしれませんね。更には、ここ寿光に農業をしに出稼ぎに来る人もいるくらいとのこと。北京郊外でも確かに見ましたが、出稼ぎの様子も多様なものです(北京郊外の話題は以下の記事を参照。北京での農業事情:色々試されている大興区より)
農業エリアを見終えて寿光の中心地に出てくると、ひときわ高いビルに「POLICE」の看板が・・・。何かむやみに公共投資入っているなあという印象。成金ぶりも感じさせられるこの街です。
夜の街は街路樹が(全くのイベントも無い普通の日ですが)ライトアップされ、「ここは青山か!?」と一緒に行った方がつぶやきます。儲かる農業の「農業都市」、こんな言葉が思いついた寿光の規模のでかさは相当なもののようです。