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中国オタの黄金時代=外国アニメ規制前のことを振り返ろうぜ―中国オタ事情

2011年01月04日

中国のテレビアニメの管理が厳しくなる前のことについて語る中国オタクの面々

先日決まった都の青少年健全育成条例の影響なのか、「中国のアニメの規制について、中国ではどう思われているのか」といった質問をいくつかいただいております。

中国で放映されるアニメの管理規制については主に「国家広播電影電視総局」、通称「広電局」が管理しています。広電局が現在の形になったのは98年からなのですが、それ以後はアニメや漫画の規制管理が一段と厳しくなったとも言われています。

こういった背景があるからか、中国のソッチ系の掲示板では広電局が出来る前に放映でされていたテレビアニメについて懐かしむやり取りも見かけることもあります。そんな訳で、今回はそんな昔を懐かしむ中国オタクのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。

広電局ができる前は色んなアニメがテレビでやっていたよな。当時はネットもまだ広まってなかったからテレビの重要性が高かったというのもあるけど、管理が厳しくなる前にテレビで放映されたアニメは記憶に深く残っているよ。ちょっとその頃の作品について語ってみないか?

ほう、では私は「テッカマンブレード」を挙げさせてもらおう。あれはとても印象的だった。私がブラコンとシスコンネタに目覚めた作品でもある。

「魔神英雄伝ワタル」が好きだった。あの頃は日本やアメリカのアニメがたくさん放映されていてよかったなぁ……

おっさんの俺は「北斗の拳」をよく覚えている。小学校で北斗の拳ごっことかやったわ。海外アニメの規制もそうだが、暴力的ということで今じゃ絶対放映できないだろうな。

今はPCのモニタの前で見ることばかりだけど昔は午後5時が待ち遠しかったね。私がすぐに思い出したのは「鉄拳チンミ」と「魔神英雄伝ワタル」と「ポパイ」。

当時香港のテレビが受信できた私は完全な勝ち組だった。香港のテレビは色んな作品をやってたよね。

香港のテレビでは「ガンダムSEED」もやってたよね。一応あれが中国国内でもテレビで視聴できたガンダムということになるのかな。

あの頃と比べると、テレビで放映される日本のアニメは本当に少なくなったよね。イロイロと考えてしまうよ。

「伊賀のカバ丸」が大好きでした。思えばあれが自分の接した最初の忍者モノの作品。

98年に広電局が出来てからは多くの夢が壊れたよ……。あの頃は良かった。

子供の頃にテレビで見たアニメは名作が多かったよね。あんまり有名じゃないしワタルとごっちゃにされることも多いけど私は「魔動王グランゾート」が好きだった。

「デジモン」とかもかなり人気になったよね。この間日本でまた新作が作られたのはかなり嬉しかった.。

「テッカマンブレード」や「天空戦記シュラト」とか大好きだったよ。文句言ってもしょうがないんだろうけど、昔の記憶と今の状況を比べるとどうしてもね。

ただ広電局が出来た当初はそこまでひどくは無かったんだよね。修正が多かったとはいえこっちで「新世紀エヴァンゲリオン」が放映されたのは広電局が出来た後だし。規制って加速するもんだと実感するわ。

「きまぐれオレンジロード」にドキドキしていたのは良い思い出だよ。今じゃ恋愛系の作品を子供向けアニメとして放映するのは難しいだろうね。

自分は「三つ目がとおる」とかも好きだったね。俺達がどれだけ叫ぼうと広電局は歯牙にもかけないからなぁ。

規制以外にも国内アニメ漫画産業育成の動きが出たのも大きかったかな。海外製のアニメがゴールデンタイムでは放映禁止になったし。そしてその結果、放映時間だけを成果として報告する社会主義的特色のある国内アニメの普及となったわけだ。

「ふしぎの海のナディア」が放映されなかったら俺は多分オタクになってなかったわ。規制でテレビの放映が出来なくなったと言っても、ネットでいろいろと見れから今の方が便利なのは分かるんだが、あの頃のドキドキをもう一度感じてみたいとも思ってしまう。

今の基準で考えるとヤバイアニメも昔は結構あったよね。「スレイヤーズ」なんかは当時もいいのかなーと思いつつも、リナの行動原理に大笑いしていた。

テレビ放映が無くなってからはテレビ経由でアニメの流行が起こるというのはほとんど無くなったよね。「スレイヤーズ」では俺のクラスでは呪文を覚えるやつが続出したし。今の中国の国産アニメのパワーが無いのか、それともネットなどで趣味が分散したのか。

なんか昔ハマったアニメを思い出すと「昔は、子供の頃は良かった」という思いにかられるよ。「サイバーフォーミュラ」とかもう一回見たくなってきたなぁ……

昔はよくテレビ見てたよね。自分の心に残ってるのは「六神合体ゴッドマーズ」、「B'T-X」、「鎧伝サムライトルーパー」かな。当時は名作も多かったし、テレビが楽しかったように思う。

とまぁ、こんな感じで。何やら「昔はよかった」という発言がかなり多いようです。

広電局は中国オタクの間ではアニメの規制をする存在として、まさに悪の親玉の如く嫌われていまして、中国のアニメ作品やアニメ産業がイマイチな理由として愚痴の対象となったりもしています。(槍玉にあげるほど強く出れる相手ではないとかなんとか)

中国のアニメ規制は内容の規制に加えて国産アニメ保護という方向性も加わっていますし、過去に海外産のアニメが多く放映されたのは中国国内のテレビ局の増加にコンテンツの制作が追い付かなかったという事情も関係しています。

そういったことから、一概に日本における規制の動きと比べることはできないのですが、中国オタクにとって「面白い作品、見たいと思う作品が見れなくなった」というのは確かなようで、「広電局が出来る前はよかった」という思いも強くなるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

(執筆者・百元籠羊)

*当記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


*中国のアニメ事情、アニメ規制について知るには『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』がオススメです。インタビューを重ねた中国アニメ世代考察はオタに興味がある人だけではなく、中国の若者層に興味がある人にとっても必見かと。



<過去記事>

【中国オタ事情】「過剰なエロは規制するべき」「表現が萎縮が心配」東京都のアニメ・マンガ規制めぐり中国オタが激論


「小日本」たん騒動から見る中国の「オタク」概念とその誤解


中国人オタク新入社員の日系企業奮闘記<1>


キュートCMでオタク一撃死!「殺很大」のヤオヤオがバスト封印?!


アニメが好きだっただけなのに……「日本アニメ」にだまされて=中国オタクの悲しい人生

 コメント一覧 (6)

    • 1. 醤油買い
    • 2011年01月04日 11:35
    • 広電局のやつらはとにかくできるだけはやく死ぬべきです。
    • 2.  
    • 2011年01月04日 12:22
    • オタクはみんな友達
    • 3. マネ
    • 2011年01月04日 15:55
    • ( ^ω^) …
      (⊃⊂)

       (^ω^;)⊃ アウアウ!!
      ⊂ミ⊃ )
      /   ヽ

      こういうとき使うだろう。。。
    • 4. Chinanews
    • 2011年01月04日 23:30
    • >醤油買いさん
      JASRAC並の嫌われようですね。

      >2さん
      気が合わない同国人より、気が合う外国人.当たり前ですが。

      私なんかおじさんになってもうたので、中高生とかと話すと辛くてたまらないのです……。ジェネレーションギャップ……。

      >マネさん
      笑ったwww
    • 5. 妹
    • 2014年10月02日 04:23
    • ★永遠に規制を捨てれない国は発展しない。
      お前らの国は規制のせいで幼児アニメしか造れない。
      それが志那の限界だ。
    • 6. 匿名希望
    • 2016年02月09日 15:14
    • 日本いや世界中でテレビ、漫画、映画、ラジオ、アニメ、cd、インターネット規制が以前より厳しくなって技術が進歩していても内容がいまいちな作品が増えてきました。

      イルミナティカードで自由の女神が泣いていているカード等で個人や集団内の様々な自由(表現の自由も含む)が作られた当時よりも差別等の人権侵害防止、未成年の教育の為、テロ対策などの秩序の維持を口実に規制されているという解釈されていた。このカードが作られたのは1990年代前半だが今他のカードと共に書かれている事が世界中で現実になってしまった。

      元の濁りの田沼恋しき。

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