中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月01日
1・給力(スゴイ)
「2010年中国メディア10大流行語」にもランクインするなど、猛威を振るったネット流行語。
今年最大級(?)の流行語。ネット民ばかりか、メディアまで多用するようになり、ついには「あのおかたい人民日報まで使った!」なんて話題になったことも。盛り上がったりもしました。で、この言葉が、なんと日本アニメ『ギャグ漫画日和』が起源というから驚きです。
参考リンク:中国、今年の流行語大賞は「????」(JBPress)
「すごい」「イイネ!」に相当する「給力」という言葉を見るようになった。これはなんと日本のアニメ「増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和」の1話「西遊記 ~旅の終わり~」の海賊版中国語吹き替え版の中から登場した。」
給力つながり。給力(Geili)なものがGelivable、給力じゃないものがUngelivable。
本サイトでも何度か取り上げた李剛事件から。交通事故を起こしたボンボンが「オレの親父は李剛だぞ」とすごむというエピソードは、ブラック中国の現状を映し出す一言として格好の風刺対象に。(参考リンク)
2010年大ヒットの恋愛バラエティ「非誠勿擾」(まじめじゃない人はお断り)から生まれた言葉。ゲストや司会者が人のエピソードを聞いてはこの言葉を連発。ブームになったのだとか。
神馬(Shenme)は什麼(Shenme)の諧音(似た発音)。浮雲は文字通りあっという間に変わって失われてしまうもの。で、「どんなことは意味もない」という意味になると。
2010年、中国関連では2人の「月」ちゃんが大活躍しました。1人は「中国嫁日記」の月さん。もう1人は中国ネット掲示板で「こんなキョーレツ女がいた」とスレを立てられ話題となった「小月月」さん(後にスレ主が実在の人物ではなく、釣りでしたと告白しましたが)(参考リンク)。
「浮雲」のほうは小月月さん事件のほうに由来している(彼女のセリフ?)らしいのですが、きっちりと把握はしておらず。中国で爆発的に流行ったネット事件なのに日本語でちゃんと解説しているサイトはゼロ。「これが小月月だ」というガセ写真を本物として扱っていたりする記事ばかりでして。今こそ「Kinbricks Now」の出番だ!と思うのですが、関連情報が多すぎて整理するのがしんどい……。
鴨梨(Yali)は圧力(Yali)の諧音。参考リンク。
中国を騒がしたチャットソフト・QQ対アンチウイルスソフト・360の戦い。まず360が「QQはパソコンのローカルファイルを不正にスキャンしている」 と指摘。で、QQ側が「大変厳しい決定だった」が、360がインストールされているPCでQQの起動を禁止したという運び。その後、両社の援軍、野次馬、 漁夫の利を狙う企業が大挙襲来。わけわからない事態に。これもまごまごしているうちに記事にし損ねた大ネタ。
ネットショップ専門のシャツメーカー・VANCL。広告もネットに絞り、どんなサイトを見てもVANCLのバナー広告があふれているという素晴らしい状態 になったわけですが、その宣伝文句の文体が「VANCL文体」と呼ばれ、改変してギャグのネタに。マーケティングとしては大成功かな。
囲脖(Weibo)は微博(Weibo)の諧音。マイクロブログの意。
大ヒット映画「譲子弾飛」(弾丸を飛ばせ)のタイトルから。口なじみのよさもさることながら、「譲油価飛」(ガソリン価格を高騰させろ)のようなブラックユーモア的紙面タイトルに使われたのもランクインの原因とのこと。
向こうが勝手に吹き替えた奴じゃ、流す順序変えてるんでしょうかね?
しかし同じアニメから来て広まった語でも、
向こうは「スゴイ」でこっちは「変態紳士」
どうしてこうなったw