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そしてもう一つのニュースは昨年12月27日に発生したバンコク高速道路で、走行中の乗り合いバンが後続の車に追突され、その後に亡くなった方も含めて9名の方が犠牲になった大事故の続報を。(過去記事:「無免許16歳少女は王族の遠縁=高速8人死亡事故」―タイ・ニュース)
この事故に関しては先にお伝えした通り、加害者の16歳(後に容疑者は17歳と主張)の少女が、王族の遠縁にあたる事からこのままフェイドアウトするかと思われていましたが、最近のタイの報道は少し良い方向に変化しつつあるようです。
※写真はBangkokPostの報道。
事故直後に病院に収容され面会謝絶となった少女は、報道によるとやはり軽傷だったようで、即刻帰宅しています。しかしその後に報道関係者から追い立てられたために即入院。その後も病院へのいたずら電話や嫌がらせが起き2回転院しているそうです。警察によるとこの少女は「自分がスピードを出し過ぎた事が事故の原因でだと思う」と供述しているとか。無免許が事故の原因だとは思っていないようですね。
※Post Todayの報道。
事故直後に少女が犠牲になった遺体を横目に友人にメールをしている映像が報道された事から、ネットで少女に対する非難が集中。警察が少女の身柄を拘束しなかった事も手伝って、「少女を特別扱いしている」と警察にもその非難が飛び火しています。
※Post Todayの報道。
写真は少女の代わりに被害者の葬儀の場を訪れて謝罪しているお母さん。タイでは本人が訪れると袋だたきに遭ってしまいます。ネットの力や報道の力、色々な意味でタイも変わりつつあるのかもしれません。
<続報2011/01/07>
「無免許16歳少女、警察出頭も即帰宅」―タイ・ニュース
下記記事は、2011月1月3日付ブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。
黒沢作品を無料で上映/総選挙の時期は6月?11月?
1月3日のニュースはまず、昨年からの懸案であった解散総選挙が今年の6月、もしくは11月に行われる予定であるとステープ副首相が会見で発言した話題から。
※ネーオナーの報道。
ステープ副首相によると議会の解散時期について、憲法改正やそれに関連する法の制定を終えた6月、もしくは2012年度の予算審議が終了する11月に解散総選挙を行う事が最も適切だとか。
内閣の中でも憲法改正が終了する6月に行うべきだとの意見と、予算関連の利権配分が終了する11月にという意見が分かれているようで、総選挙の時期については今後の情勢を見極めて決定される予定です。先の補欠選挙で大勝を収めた与党陣営。この流れに乗りたい所から、5月解散もあり得るかもしれませんね。
そしてもう一つのニュースは今月6日から開催される「黒澤明生誕100周年記念映画祭」の話題。この映画祭、韓国・フィリピン・インドネシアに続いてタイが4カ国目の開催。「七人の侍」や「用心棒」「姿三四郎」「羅生門」など、代表作25作品が上映される予定です。
※バンコク経済新聞の報道。
場所はセントラルワールドの7階SFワールドシネマ。英語の字幕付きで入場料は無料。一般のチケットは上映30分前から7階のカウンターで配布されます。上映のスケジュールについては国際交流基金のサイトをご覧下さい。