中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月08日
北京テレビ(BTV)の番組「法治在線」は7日、「わいせつ物伝播罪」で逮捕された丁さんに関するニュースを報じた。今は20代ですでに母親となった丁さんだが、2年前のまだ学生だった頃、ボーイズラブ小説(少年同士の恋愛をテーマとした小説)をネット掲示板に転載した。
転載された小説はネットで注目を集め、これまでに8万回以上閲覧されたという。番組の説明によると、閲覧回数が2万回を越えた場合、オリジナルか転載かにかかわらず、「わいせつ物伝播罪」の条件を構成する。こうして丁さんは逮捕、法廷の場に立つこととなった。
ボーイズラブ小説転載で逮捕というニュースはネット掲示板やツイッターを通じて広がった。「私なんか7本どころじゃないよ!」「百度文庫に山ほどアップしてしまった……」「これはやばい」「普通の本屋にも売っているのになぜ?」と腐女子たちの間には不安が広がっているようだ。
日本でも先日の東京都青少年健全育成条例改正問題で、「誰が、どのような基準でわいせつと判断するのか」が改めて注目された。中国でもBL小説をはじめ、性に関する多くのコンテンツが公開されているなか、どのような基準が用いられるのかが課題となる。
昨年9月、中国では広東省東莞市の風俗サウナを舞台としたネット小説「東莞にて」の作者が逮捕され、注目を集めた(過去記事参照)。中国の刑法第367条には「ポルノを含む芸術的価値のある文学、芸術作品はわいせつ物とは見なさない」という規定があるが、どの作品が芸術なのかを決める客観的な指標はないという。
*追記(2011/01/10)
「わいせつ物伝播罪ってなに?」「2万回閲覧で逮捕ってどういうこと?」との質問が多かったので、そのあたりを解説する記事を書きました。
ネット掲示板にBL小説アップで腐女子逮捕=「わいせつ物伝播罪」ってなに?―中国
よかったらご覧ください。
東京都の有識者、警視庁のお偉いさん、PTA、副知事、そして知事は中国と思想が一緒、と言う訳か。
アグネスは一貫しているけど。
その内秋葉原と池袋と中野を装甲車で踏みつぶすのかもしれんなあ。