中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月10日
しばしば、自分は中国のことを知っているという方にお会いすることがあります。話を聞くと、自尊心の高い中国人研修生に会ったことがあるから、中国人は中華思想の持ち主だという主張をされたり、こういう報道がされていたから、中国とはそういうひどい国だという話になります。
よくよく話を聞くと、この自尊心の高い中国人はたまたま中国では身分の高い方で、箔をつけるためだけに日本にやってきたにすぎず、はじめから勉強したりする気が全くないのも当然という方でした。こうした、たった1人の中国人に会った経験だけで、その方は中国人全体がわかったような話をされていたわけです。
これは、極端な例かもしれませんが、似たようなことは結構あるのではないでしょうか。実際、ある特定の方に対するイメージがそのまま、その外国人全体のイメージになるというのはよくあることです。私も中国にいたときに、ある日本人の友人が爪が弱くて缶ジュースのプルトップ(タブ)を開けることができず、いつも他人に開けてもらっていました。その人と共通の中国人の知り合いがいたのですが、彼は日本人は皆、缶ジュースを開けることができないと思っており、私の分まで開けてくれようとしてくれました。
これは、笑い話のレベルですが、もしかするとこうした誤解が大きな問題を生むことがあるかもしれません。本当は化石の話をしたかったのですが、どうも別の方にいってしまったようです。
最後に少しだけ、そっち方面の話をさせてもらうと、ケイチョウサウルス(貴州竜)は本当に偽物が多く、なおかつヤフオク等では出品者のとった写真でしか見ることができないため、細かいところを見ることができず、かなり怪しいものがあります。
すごいと思ったのが、一時期、ある出品者が1枚のプレートに2匹のケイチョウサウルスの全身骨格のあるものを出品したら、他の方も似たようなものを出品しはじめ、最後には6匹の全身骨格のものまで複数出品されておりました。この時は、中国恐るべしと本気で思いました。こうした国ですから、私は中国のことを知っているなどとは、とても畏れ多くて、間違っても言うことはできません。
ネトウヨは悪い例ですな。