中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月12日
これによると、帰ることを全く心配していないものは2割しかおらず、残り8割は、何らかの心配をしているとのことです。その理由としては、
①仕事の関係
②切符が手に入りにくい、混雑がひどい
③収入が低くて帰っても親孝行ができない、お年玉をあげることができない
④新年に親戚などを回って一緒にご飯を食べるのは疲れる
⑤結婚していなければ、結婚はまだかと言われる
⑥結婚していれば、子どもはまだかと言われる
等を挙げております。
また仕事を理由としている人も「言い訳」にしているだけではないかとの指摘もあります。記事で紹介されていたのが、北京の大学で大学院まで出て公務員になった方の事例です。小さい頃から優秀で、両親や親戚、皆が出世すると期待していることのに、現在の状況はとても顔向けできたものではないので、帰ろうかどうしようか迷っているそうです。
こうした記事を見ると、中国人も、こういうところは、まだ純情なのだと思ってしまいます。記事によると、帰省したがらないのは、80年代以降生まれた者に共通する病気との指摘もあるそうですが、あと10年もすれば、日本と同じく、帰省するどころか休みを利用してどこかに旅行に行くのが普通となっているかもしれません。
※東南網の報道。
上の二つのグラフは、上記記事に掲載されていた統計。
上が「何年実家に帰っていませんか」に対する回答で、3年以上が1/4以上を占めております。
下が「どうして春節に実家に帰るのを恐れるのですか」に対する回答で、一番多いのが、親に結婚はまだかと言われること、2番目が帰るのが大変だから、となっております。