中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月21日
ニートは仕事がない人を指すものではない。主体的に就業の機会を放棄し、家にひきこもる。衣食住の全てを親に頼るばかりか、お金を無駄遣いする者も多い。主に23歳から30歳が多い。調査によれば、中国では相当普遍的な現象となっている。模試でこんな問題に遭遇したら、海原雄山に変身して、「この問題を作ったのは誰だっ!」と怒鳴りそうな問題です。これほど一方的にニートをこきおろしておいて、「ある視角から作文を組み立てなさい」って……。いや、もうニートをぶったたく作文しかでてこないでしょ。
中国メディアの調査によると、現在、ニートは以下の6種類に大別できる。
1・大学卒業生。仕事をえり好みし、満足行く仕事が見つからない。全体の20%。
2・仕事は疲れる、緊張する、あわないなどを理由に、仕事をやめた人。家にずっといるほうが楽だと考えている。10%。
3・「起業幻想」タイプの青年。起業することを強く希望しているが、実は目標がなく、能力にも乏しい。だいたい失敗する。しかし他人の下で働きたくないとニートになる。20%。
4・転職ばかりして最後には仕事が見つからなくなった者。10%。
5・失業した若者。昔の仕事は気軽だった、今の仕事は忙しすぎるなどと比較して、満足できないとやめてしまう。10%。
6・学歴が低く、手に職がない者。低・中級労働市場で肉体労働などを探すしかないが、疲れるのがいやで家にいることを望んだもの。30%
資料を全面的に理解し、ある側面、ある視角から作文を組み立てなさい。(以下、資料は省略)
A:タイトル「子どもの「すねかじり」、誰の責任か」
→ しつけが悪い
B:タイトル「自強自立」
→ 自然界は適者生存の世界。気を抜けば淘汰される。自立せよ!
C:タイトル「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」とか問題文に逆らいたくなるのですが……。
→ 万国のニートよ、団結せよ!適当なソースでニートを叩く奴らをぶっ殺せ!