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「飛び込みの女王」郭晶晶が引退=栄光とゴシップに飾られた選手生活―中国

2011年01月23日

飛び込みの女王・郭晶晶が現役引退だそうです。

Guo_Jingjing

飛び込みの女王、郭晶晶が引退=中国

中国国営新華社通信は23日、アテネ、北京両五輪の飛び込みで計4個の金メダルを獲得し「飛び込みの女王」と呼ばれた郭晶晶(29)が現役引退を決めたと報じた。
 飛び込みナショナルチームの周継紅監督が同日、郭が引退届を出したことを認め、2012年のロンドン五輪には出場しないと言明した。

シドニー五輪で2つの銀メダル、そしてアテネ五輪と北京五輪ではそれぞれ2個の金メダルを手にした郭晶晶選手。競技での卓越した成績はもちろんのことながら、その美貌、そして問題初の数々でも芸能メディアを騒がしてきました。

中でも、日本で一躍有名になったのは、やはり「カナダのデブ」発言でしょうか。

「ライバル?カナダのデブ」、飛び込み界の女王の暴言に批判集まる―北京市(レコードチャイナ)

23日、飛び込みワールドカップ後の記者会見に応じた郭だが、気乗りしないのか、壇上で携帯電話をいじくったり、ネックレスのひもを直したりと内外の記者を前にやりたい放題。「五輪でのライバルは誰ですか?」との問いには、「ロシアのユリア・パハリナとカナダのデブ(ブライズ・ハートリー)」と答えるなど傍若無人な態度で記者たちをあ然とさせた。
折しも、沢尻エリカの「別に」発言が話題となっていたころ。日本でも沢尻エリカとだぶらせて報道していたというか……少なくとも私がニュースを翻訳している時は、沢尻エリカをイメージしながら訳しておりました……。

これほどマスコミに騒がれてしまったのは、彼女自身のキャラクターもありますが、それ以上に時代背景によるものが大きいと言われています。この10年間は中国スポーツ界の商業化が激烈に進展した時代でありまして。国家のために栄光を競う社会主義的ステートアマでありながら、広告など莫大な金が渦巻く資本主義世界へと転換。

そして、ネットメディアを中心としたマスコミも、耳目をひきつけるゴシップ報道をますます欲しがるようになっていき……。「飛び込み王子」田亮と郭晶晶。ともにシドニー五輪とアテネ五輪でメダルを獲得した美男美女スターは、スポーツ界商業化のシンボル的存在でもあり、ゴシップ報道のターゲットでした。

田亮は耐えられなくなったのか、アテネ五輪後、選手生活を一時休止。その後、復帰することなく、芸能人に転向しました(参考リンク:ウィキペディア日本語版「田亮」)。一方の郭晶晶は「新たな恋人が~~」「マナーがなってない云々」「妊娠したんじゃね?」などなど、根も葉もないうわさもふくめて好奇の視線にさらされながらも競技を継続。北京五輪でも金を手にしました。その精神力はやはり「女王」と呼ばれるにふさわしいものだったのではないでしょうか。

個人的な感想ですが、郭晶晶を見ていてだぶるのは、引退する前の伊達公子。「世の中みんな敵じゃっ!」という感じで、マスコミの前では険しい表情を崩さなかった点で共通しているのではないでしょうか。引退後の伊達はびっくりするほど優しい笑顔を浮かべるようになりましたが、さて、郭は今後、どのように変わっていくのか。こちらもちょっと気になります。

・郭晶晶写真リンク
郭晶晶の選手人生回顧
(子ども時代から選手時代、イベント出演までさまざま)

郭晶晶インタビュー:ロンドン五輪は考えていない。
(モデル写真)

郭晶晶・霍啓剛、交際6年の歴史を振り返る
(年内にも結婚するとされる霍啓剛氏と一緒の写真など)

*記事についての情報や間違いなど教えて頂けると大変助かります!コメント欄か、メール(kinbricksnow●gmail.com、●を@に変えてください)でお願いします。


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 コメント一覧 (2)

    • 1.  
    • 2011年01月24日 08:57
    • この人の顔を見るたびに、イジリー岡田を思い出してしまうんですよね
    • 2. Chinanews
    • 2011年01月24日 17:38
    • >1
      www

      そう言われると、イジリーにしか見えなくなってきた……

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