中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月24日
そんな王工場長に一躍、注目が集まったのは、動画共有サイトで公開した1本の動画でした。それが聖闘士星矢OPソングの替え歌『足洗いの水を温める』です。
動画は「青春は永遠、永遠の青春。俺たちはこうやって大人になった。王工場長の自分撮り音楽会」というテロップからスタート。かまどで必死にお湯を沸かしている王工場長がお母さんに「足洗い用の水はもう温まったのかい?!」と怒鳴られるところから、上海語による替え歌がスタートします。
歌詞はといえば、毎日毎日、かーちゃんのために足洗い用の水を温めていた、給料は上がらないのに物価は上がるなどなど、70後、80後の多くが「あるある」と共感できるような話題なんでしょうか。
この動画が話題となり、ついには1枚のCDも発売したことのない王工場長がついにライブを開催できるまでになったとか。羅大佑の『童年』、周傑倫の『ヌンチャク』、方大同の『紅豆』などと70後、80後の懐メロ(?)で、70後、80後の青春が呼び戻された。聖闘士星矢の替え歌で会場のボルテージは最高潮に達したと記事は紹介しています。
中国の70後、80後にとってのノスタルジアと、上海語が分かる人の共感が替え歌の面白みなので、ちょっと私にはぴんと来ないところもあるのですが、聖闘士星矢でノスタルジアモードに突入するボタンが押されるというのは興味深いです。
中国の玩具屋にいくと、聖闘士星矢のフィギュアは今でも結構売っていますし、かなり強烈な印象を受けた人が多いのかもしれません。今の20代後半から30代前半ぐらいの世代と話す機会があったら、星矢の話題を振ってみると盛り上がれるかも。