中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月26日
一方、モバゲータウンを運営するDeNAは、2009年8月に携帯電話ゲームサイト・天下網を買収するなど、グリーよりも早く動き始めていました。そして、ついに2月下旬にはDeNAとして中国市場に進出するとのこと。こちらもサードパーティーのゲームを公開するオープンプラットフォームサービスとなるもよう。2011年1月20日、互聯網周刊を参照しました。
どちらもサードパーティーのゲームを提供するプラットフォームとなるわけですが、現地企業を買収しつつじっくりと進出の機をうかがっていたDeNAと、中国トップ級のネット企業・騰迅と手を組んだグリーと戦略が分かれたのが面白いところ。
中国の産業規制、お役所とのお付き合いは複雑ですし、携帯電話ゲームなどという今まさに伸びつつある分野には、これからどかどかと新たな規制が課されることになるでしょう。その意味ではお役所にも強力なパイプを持つ騰訊と組んだグリーのほうが可能性があるのではと思ったり。
グリーとモバゲーは、中国市場にどこまで食い込めるのか、中国を踏み台にして世界的なサービスへと育っていけるのか。狭き門とは思いますが、かなり気になる話題です。