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旧正月前は政治家も大忙し!駆け回る胡錦濤と姿を見せない江沢民―中国コラム

2011年01月28日

葬式に軍の催し物に、大忙しの胡錦濤

だって、もうすぐ旧正月だもの。

出張者は最後の追い込みに、商社は材料を休み前に入れるべく前倒しを下請けに無理強いし、中国人の出稼ぎは既に第一陣が帰途に、という中国と仕事をするとめんどくさい一大イベントが目前に迫っております。

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*画像は新華社の報道。劉華清氏の葬儀に出席する胡錦濤国家主席。

私もその一人で、予告しておきながら劉華清葬儀をすっぽかしております。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

22日に訪米を終えた胡錦濤さん。中国のトップと言えども、旧正月は静養にあてるため、2月1日の仕事納めを前にこなさなければならないイベントが盛りだくさんです。24日はタイトルのイベントが重なって、午前に葬儀、午後から軍のご機嫌取りと、近鉄並のダブルヘッダーとなりました。

取り急ぎ、今回の焦点である劉華清の葬式を。

劉華清同志、北京で火葬(2011/1/24 新華網)

劉華清同志が重病にあった期間と逝去された後、胡錦濤、江沢民、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康ら同志が、病院に見舞いもしくは各種方法で逝去に深い哀悼の意を遺族に表した。

胡錦濤、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康らが八宝山革命公墓にて送別した。

ご覧の通り、江沢民は今回も参列しておりません。

記事に毎回出てくる「各種方法」とは何なのか、そろそろ明らかにされてもいい頃ではないかと思うのですが、葬儀に参列出来ていないところを考慮に入れると、江沢民が病院への見舞いという線は薄く、弔電を打ったとか葬儀に花を贈ったとかというあたりでしょう。

にしても、同僚かつ部下だった男の葬儀にも列席できないとは、いよいよ江沢民さんも危なくなってきました。香港紙を見回しても、全く彼の体調に触れられていないのは、若干気になるところではありますが、旧正月で巻き返しがあるかどうかですね。

ところで、私は葬式をヲチ対象にしていながら全く気付いていなかったのですが、この手の葬儀記事は「ハイレベル動態」(高層動態)というカテゴリに入っているのですね。一般的に高層は常務委員、広義で政治局委員を指す単語で、常務委員の列に和って入っている江沢民ヲチに使って問題ありません。

URLも"politics"ですし、新華社のお墨付きをもらったようなものです。葬式は政治の一部であるという位置づけは間違っていませんでした。

であれば、葬式にも出られない状態であると全国に知られてしまう、この手の記事は引退した老人に対する残酷さを感じさせる、まさに「政治」の範疇に入る記事なのです。胡錦濤も習近平に同じ仕打ちを受けるのでしょう。

すっかり要人動態観察ブログに様変わりしてしまっていますが、他の事は他の真面目な方が取り扱ってくれるでしょうから、当分このままでもいいんじゃないでしょうか

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*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

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