中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年01月29日
*画像は中国経済網の報道。
「鳳凰展翅」と大書されているこの巨大な箱とかは、日本じゃ絶対に販売が許されないであろう一品。小さなビルぐらいの高さまで飛んで破裂する花火を数十発内蔵しているという凄さです。
以前は大都市中心地での花火は禁止されていた時期もあったのですが、「それじゃ情緒がないぜ」という民の声に押される形で解禁されるケースが増えてきました。伝統文化を守る意味ではいいのでしょうけど、今の密集した都市、強力な花火で解禁するのは果たしていかがなものなのでしょうとも思ったり。
また、安い無認可花火も結構問題。正規品シールがついた花火しか買わないようにと政府は呼びかけていますが、無認可花火はなくなりませんね。毎年、暴発でお亡くなりになる方が必ず出ます。
まあ品質の問題だけではなく、打ち上げられている量が半端ないので、ある程度の事故が出ることはしょうがないのでしょうか。旧暦大みそかの中国各都市は、しゃれぬきで硝煙の臭い立ちこめる戦場ですよ!しかも、見栄モードが発動している人が多く、「ご近所様よりも高く飛ぶやつ、でっかくはじけるやつがいい」という発想なので……。やりすぎるとえらいことに……。
*画像は図海の報道。2009年2月9日。花火で火災となったCCTV新社屋付帯ビル。
最後になぜ旧暦大みそかに花火をならすかについて。次のようなエピソードがあるそうです。
「年」の伝説(日中友好旅行社)
お正月の伝説として有名なものに年という怪物の話しがあります。中国では大晦日にこの「年」という怪物が現れて人々や家畜を食べてしまうと恐れられていて、それを追い払う為に戸口に赤い対聯と呼ばれる赤い紙を張り、一晩中松明を灯し爆竹を鳴らします。すると「年」は爆竹の音に驚いて逃げていくそうです。そうして「年」を追い払った後はまた一年「年」を遠ざけておけるということで皆で「恭喜!(おめでとう)」の挨拶となるそうです。