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ウドム・テパーニットと明日果がなかなかいい味を出している。ウドムが、タイでも有名な日本の歌「昴」の歌詞を「君を愛している」という内容に変えて歌うシーンがおもしろい。彼は本作の脚本も担当している。明日果という女優を全く知らなかったのだが(本来はモデルさんだそうです)、とても目がかわいい人だ。役柄的にはあまり得な役ではなかったけどね。
共演のアカ族の土産物売りを演じていた映画初出演のクリット(クリス)・ホーワンは、この作品に出演した翌年、主演した「バンコク・トラフィック・ラブ・ストーリー(Bangkok Traffic Love Story)」<2009年>が記録的な大ヒットを飛ばした。今作ではあまり目立っていなかったが、裏の主役なのだからもう少し登場場面を多くしても良かったのではと思うのだが。
全体的には登場人物たちの人間味が出ていて楽しめる作品だが、残念なことに脚本が今一歩という感じがする。最後をうまく締めくくってくれれば評価の高い作品になったのだが。どうしても、明日果とクリスの役の使い方があまりうまくない気がしてしまう。監督は「ブッパー・ラートリー」シリーズ(日本では第一作目の「609(BupphaRatree)」<2003年>がDVD化されている)のユッタルート・シッパパーク。原題は「イーティム(イテミ)死んじゃえ」と訳すのか?
明日果オフィシャル・ブログ
*当記事はブログ「タイ映画つれづれなるままに」の許可を得て転載したものです。