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私個人的な話しをすると、バンコクに来てから異様に鼻毛が伸びるのが早いのですが、これは多分大気汚染の影響かと。
元国防副次官がクーデターの早期発生可能性を示唆
そしてもう一つのニュースは、全く終息する気配のない南部のテロ対策について、プラユット陸軍司令官が不満を漏らしているというニュースを。
※Nation紙の報道。
あまりに毎日の事なので、報道でも然程取り上げられる事が少なくなりましたが、実は南部でのテロ事件というのは毎日の様に発生しており、今年に入ってからだけでも仏教徒とイスラム教徒とのテロ合戦、そして軍基地への攻撃により30名以上の犠牲者が出ており、2002年からの通算では4500名以上の方がお亡くなりになっています。
その状況にプラユット陸軍司令官は、この先数ヶ月のうちにテロ対策に効果がなければ最南部第4管区のウドムチャイ司令官の更迭の可能性を示唆。これにより軍内強硬派で知られるアカニット中将を新司令官にと憶測されています。
実はこのプラユット陸軍司令官。先の赤服暴動時に当時のアヌポン陸軍司令官に対して火力による強制排除を強く主張していた軍内の強硬派で知られていますが、彼の元でのクーデターの噂がここ数日流れています。
アピシット首相もプラユット司令官も即刻この報道を否定していましたが、この国では政治家の発言など意味をなす事はなく....。また今クーデターを起こす事のメリットについて疑問があったとしても、プラユット司令官ならやりかねないという危惧もあります。
※サイアムラット紙の報道。
タクシン派プゥア・タイ党に所属するバナウィット元国防副次官は「数週間以内にクーデターが発生する可能性がある」と発言していますが、現在無意味に過激化している黄服(PAD)の動きと軍の動きが、アピシット首相よりも上層部の思惑で繋がっていると過程すれば、数週間以内とは言わずとも総選挙への状況次第でクーデターの可能性も皆無とは言えないかもしれませんね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。