中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年02月15日
カイトは昨年度のリティック・ローシャン主演作。最近映画祭での上映作品は新作が多くてその点はOK。作品解説を読むと、主演女優は日本人の血を引くメキシコで活躍する女優とのこと。
インド、アメリカ、メキシコの合作だったとは知らなかったが、“アメリカでも大ヒット”というのは多少盛っている話かなとも。
外国資本作品&日系の血を引いた主演女優ということで、他地域での上映やDVD化の可能性もありそう。未見なのでなんとも言えないのだが、IMDB他の評価を見るとやや微妙な感じ。
ここ最近、日本で上映されるインド映画は製作会社、配給会社などの大人の事情や「映画祭」にふさわしいようなテーマがある作品が多い。実際インドでも旧来の歌って踊っての典型的娯楽インド映画ではなく、ユニバーサルな作品が多くなっている。世界に住むNRIの人たちは、人によってはハリウッド的な作品の方がイケてると思っているのか、典型的インド映画をちょっと恥ずかしく思っている傾向があるような気がする。
しかし、インドでは断然娯楽インド映画が好きな人たちの方が多い、と思う。今後はインド映画の二極化が顕著になって行くのだろうか。私個人の好みで言えば、典型的インド映画こそ世界に類を見ないすばらしい世界を繰り広げているのだと思うのだが。
もっと娯楽作品がこないかな~。沖縄で上映された『ラブネ~』がこのままお倉入りではもったいないぞ。でもとりあえずリティックの主演作ということで大阪近辺の方達は是非とも足を運んでいただきたい。
*当記事はブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。