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MP3プレイヤーなどのメーカーだった魅族社。2009年に初の同社製携帯電話「魅族M8」を発表し、一躍スターダムにのし上がります。
*画像はM8。
iPhoneそっくりの携帯電話は当時から中国市場にあふれていましたが、魅族M8はWindowsCE6.0を採用しながらもインターフェースの評価が高く、スペック的にもコストパフォーマンスに優れていると支持を集めます。百度データ研究センターにより、2009年10大機種に選ばれるほどの人気っぷり。それがアップル社の怒りを呼んだのか、他にもiPhoneそっくり携帯は山ほどあるなかで魅族M8はお叱りをうけ、2010年12月であえなく生産中止となります。
その後継機となったのが魅族M9。今年1月1日に正式販売が開始されましたが、販売日には行列ができ今も品薄で入手が困難なほど。アップルの真似をした「品薄戦略」でないの?行列していたのはサクラだよね?などと陰口をたたかれるなど、発売から1カ月が過ぎた今も注目を集めています。
いくつかのレビューを斜め読むと、M8ゆずりのコストパフォーマンスの高さ、独自にカスタマイズされたインターフェースが売りとのこと。そしてなによりM8時代からのファンが多いことではないでしょうか。販売価格は2500元(約3万円)程度。サムソンの同クラス携帯よりも1000元(約1万2500円)ほど安いんだそうで。
さてさて、魅族のなにが面白いのかというと、せこせことMP3プレイヤーを作っていたメーカーが一念発起して、超出来のいいiPhoneそっくり携帯を開発(3年かかったとか)。知的所有権侵害で生産中止を命じられつつも、今度は独自ブランドで売れる携帯を作ったというサクセスストーリー(いや、M9もiPhoneに似ているような気がしますが、この程度の類似でアウトだったら、タッチパネル携帯が全滅するような……)。
携帯メーカーに限らず、全ての中小企業が夢見るチャイニーズドリームの体現者、といったらほめすぎでしょうが、希望を与える存在であるとは言えるのではないでしょうか。そして、他国企業にとってはいやーな話かも。
でも 何処まで対応しているのか、興味深深です。
画面のHDMI出力なんてプレゼンにも使えますね。
私のモトローラA1200 明 はもう5年使ったので買い換え検討中。