中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年02月10日
1:鉱業加工エンジニアリング
恐怖指数:★★★★★
名前を聞くだに恐ろしい専攻。テレビをつけると、どこそこの炭鉱で爆発、どこそこで倒壊、作業員は全員死亡などと報じている。
2:鉱山採掘エンジニアリング
恐怖指数:★★★★☆
毎日、死の恐怖と闘いながら暗い炭鉱で仕事したい人はいないだろう。
3:造紙
恐怖指数:★★★★
この専攻に入ること、イコール都市生活からの離脱。田舎で、しかも一年中高温の中で働き続けることになる。しかも事故での死亡も多いのだ。
4:皮革
恐怖指数:★★★☆
皮革業に携わる人はガンになりやすいという。というのも硝酸の使用料が多いからだ。また給料が低いことでも知られている。
5:科学エンジニアリング・工芸
恐怖指数:★★★
多くの大学にある専攻で、働き口も多いが、給料は低い。しかも工場での肉体労働を担当することが多く、卒業生はみな恨み節、だ。
6:歴史
恐怖指数:★★☆
研究者になるか、教師になるかしか道はないが、そんなに職があるわけではない。卒業生の多くはお客と向き合う仕事につくか、運が良ければ秘書になるぐらいなのだ。
7:公共事業管理
恐怖指数:★★
先進資本主義国ならばひくてあまたの専攻だろうが、今の中国では働き口がない。あるとすれば政府関係だろうが、コネがなければ入れない。
8:中国語
恐怖指数:★☆
どこの大学にもある専攻だが、本当に研究目的で設立されているのは北京大学級の有名校だけ。他は総合大学らしくするために作ってあるだけなのだ。卒業生はみな半失業状態。きれいな女性は秘書に、顔はダメでも声がきれいならば電話オペレーターになるぐらいか。後は文章がうまければ編集者の道もあるが、それすらもなければ……。
9:力学
恐怖指数:★
毎年、合格ラインが引き下げられる不人気専攻。内向的で、しかも健全な心を持っていなければやっていられない。計算用紙とわけわからん力学計算で一生を過ごしたい人なんぞいないのだ。
10:環境エンジニアリング
恐怖指数:☆
海外では人気の職種だが、中国の環境保護レベルでは……。日本やデンマークではGDPの3%を環境保護に費やしていると言うが、中国の環境保護なんぞせいぜい「みだりに木を切ってはいけませんよ」と諭す程度。ゆえに仕事もない。
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てめー、本気で書いてんのかよ?!偏見ばっかりやないか?!
とツッコミたくなりますが、コメントはともかく不人気なことは間違いないんでしょうね……。歴史畑出身の私としては結構ショックなんですが。
鳳凰網は他にも「最高の専攻ベスト10」とか「給料がいい専攻ベスト10」とか「就職率ベスト10」とか、シリーズ企画を連発。
最高の専攻ベスト10
1:飛行機デザイン・エンジニアリング、飛行機技術含む
2:統計学
3:電子情報エンジニアリング、通信エンジニアリング含む
4:土木エンジニアリング・建築専攻
5:麻酔学・口腔医学
6:自動車デザイン・インダストリアルデザイン
7:交通エンジニアリング
8:水利水力発電エンジニアリング
9:石油備蓄エンジニアリング
10:金融エンジニアリング
まー話半分に受け取るとしても、それなりに興味深いランキング。製造業とインフラ整備はまだまだホットな分野だというのが見て分かるランキングなんじゃないでしょうか。麻酔学、口腔医学(歯医者?)がランクインしているのも注目。今後、医療の高度化に伴い需要が増えると見込まれている分野です。歯医者あまりの日本から中国に脱出している人もでているのだとか。
派手な経済発展とは裏腹に中国の学生も大変そうで。
私は元々数学化学大嫌いの文系だったのですが文系なんて帝大クラスじゃないと就職無いぞと脅されて、なんとか生命工学に入れたのですが、それでも難しいようで・・・う~ん