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尖閣衝突事故、中国人船長に賠償請求=日本政府に備えはあるのか?

2011年02月12日

先日、中国美術館で画家・苗再新氏の新作「中国の釣魚島」が公開された。作品は釣魚島の自然景観を描いたもの。島の上空には無数のカモメが舞っている。

中央美術学院の陳謀教授曰く、年初に日本の前原誠司外相は米ワシントンで講演を行い、「尖閣諸島は日本固有の領土であり、中国と議論する必要はない」と発言した。その後、「台湾独立分子」である李登輝は取材に答え、「尖閣諸島は日本の領土だ」と語った。陳教授は国内外の中華民族と同じく激しく憤ったという。苗氏の新作である「中国の釣魚島」は芸術的創作と社会の発展とを結合させ、突出した写実主義の風格を見せるとともに、祖国と民族に対する深い愛とを秘めたもの。中華民族の子孫たちの気持ちを示す作品となった。
2011年2月2日付南方都市報)

20110211_Senkaku

ちなみにこの画家の苗さんですが、「井岡山の戦い」とか軍事・共産党テーマの作品を結構書いている人のようで(参考リンク:百度百科「苗再新」)。絵でも文学でも、この手のテーマのものを書いて食べていくという道が中国にはあるみたいですね。コネも必要かもしれませんが。

というわけで、中国の画家さんが尖閣の絵を描いたよというどうでもいいネタを枕にしてみました。日中間に何のアクションもない時にも、こんな感じの尖閣ニュースがぽつぽつ出てますよ、ぐらいの意味でとってもらえれば。もちろん今日、尖閣ネタをとりあげた理由は尖閣沖中国漁船衝突事故の中国人船長に対する賠償請求。

中国人船長に1400万円賠償請求 尖閣沖衝突で海保(朝日新聞、2011年2月10日)
沖縄・尖閣諸島沖で昨年9月に中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件で、第11管区海上保安本部(那覇市)は10日、中国漁船の中国人船長に対し、巡視船の修理代など1429万円の損害賠償を請求する文書を送った。

11管によると、10日に請求額などを記した納入告知書を発送した。請求の内訳は、衝突で損傷した石垣海上保安部所属の巡視船「よなくに」の修理代531万円や、「みずき」分の708万円などという。
残念ながらこの記事を書いている時点では中国メディアにあまり面白い記事はなく、外電の翻訳ばかり。そのうち反撃の記事が出てくるんでしょうけどね。ま、もっとも気になるというか、興味があるのは海保はなぜこのタイミングで賠償の文書を送ったのかということ。

いやいやいや、中国の漁船がぶつかってきた、巡視船が被害を受けた、だから賠償請求した、たんたんと当たり前のことをしているだけですがな。

というご意見もあるでしょう。ちゃんと賠償請求したぞ!という事実を積み上げておくことは大事だと思うのですが、中国側がなにかしらアクション起こしてくる可能性も踏まえて、首相官邸やら外務省やらちゃんと準備してあるのかしらんという点。そうじゃないと、「たんたんと領海内の違法操業をとりしまって、たんたんと逮捕して、たんたんと起訴しただけ」で外交大敗北になった昨年の二の舞になりやしないかと不安になったり。

いや、まー、さすがに二度は手抜かりはしない、ですよね?

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