中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年02月13日
とりあえず、基本的なことを抑えておくと、
Q:中国でバレンタインデーって祝うの?
A:若者は祝う。広まったのはクリスマスと同じくここ10年ではないか。クリスマスと同じく、日本経由で資本主義の悪しき風習が広まったのだ!日本許さまじ!
Q:じゃ日本と一緒?
A:結構違う。映画見たりメシ食ったりのデート。で、バラとプレゼント贈る。金は男持ち。
Q:クリスマスと一緒じゃない?!
A:少なくとも私が経験したかぎりにおいては。まだ歴史が浅いイベントだから、「バレンタインには**が必須!」みたいな風習ができていたり、これから出来たりする可能性はあるけど。
――――――――――――――――――――
ってな感じでしょうか。
で、今年はなにか面白いトピックはないかなとニュースを眺めてみると……。
バレンタインに七彩のバラ、1束1000元(約1万2500円)=花メーカーは注射して色づけ」(新華網、2011年2月13日)
*画像は新華網の報道。
どぎつい……怖い……注射で作るのってなんかいやだ……。
バラに「永遠に君を愛する」って字をプリントしてみたりとか、毎年新製品を開発する根性は認めますが……。
どうやってロマンチックなバレンタインデーを過ごすか?「王道3方式」はいまだにカップルの最有力候補(人民網、2011年2月13日)
王道3方式とは、「花を贈る、映画を見る、食事をする」だそうです。
バレンタインでネット代理罵倒サービスが拡大(新快報、2011年2月13日)
こちらは、王道(花を贈る、チョコレートまたはダイヤモンドを贈る)は新鮮味がない!新サービス登場じゃ!というネタ。
生きたホタルとか、特殊な処理により3年以上もつ本物のバラ「保鮮花」とか。なにより面白いのがネット罵倒サービスが大人気なのだとか。独身者とかふられてしまった人が申し込み。お金を払うと、チャットで一緒に相手を罵ったりできるというなんともネクラなサービス。バレンタインはいつもよりも発注があるんだそうですよ。誰か日本でも開けばいいのに。
バレンタインで倹約する方法=若者夫婦はブロッコリーを花替わりに(東莞時報、2011年2月13日)
結婚3年目の盧さん夫婦。1年目はバカ高いバラを贈ったそうですが、バレンタイン翌日には「無駄遣いした」とへこんだそう。というわけで、今年はブロッコリーを花替わりにプレゼント。ちゃんと食べられるからムダにならない!という話。他にも折り紙でバラを折るとか、「愛情証明書」をプレゼントとか、微博(マイクロブログ、中国企業のツイッター類似サービスを指す)を愛の言葉で埋め尽くすとか、お金のかからない秘策の数々をご紹介。問題は女性側がそれでいいと言ってくれるかどうかにあるのですが……。
ま、前人気になった青バラのレインボーローズも着色バラだわ。