中国マイクロブログ利用ユーザー調査レポート - 前編以前の記事でも少し触れた「
中国微博元年市场白皮书(中国マイクロブログ元年市場白書)」にユーザーの利用状況に関するレポートがあったので、前編と後編に分けて紹介します。
この「
中国微博元年市场白皮书」というレポートは調査自体は
DCCIという調査会社が行ったのですが、発表自体は中国大手マイクロブログサイトの
新浪微博から2010年9月に行われています。
従いまして以降の利用ユーザー調査レポートは
新浪微博のユーザーが対象で2010年8月時点のデータになっています。
1. 利用ユーザー男女比率 *当記事は1月7日付ブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。
まずは利用ユーザーの男女比率ですが左側が男性で右側が女性、赤のグラフが全体ユーザーで、青のグラフはアクティブユーザーを示しています。
まず全体ユーザー(赤のグラフ)でみると男性が57%、女性が43%と差はそれほどないのですが、アクティブユーザー(青のグラフ)で見ると男性が35%、女性が65%と大きな開きが出てきます。
男性側はとりあえず、流行りだし登録しては見たがあまり活用せず、という人が多かったのでしょうね。
2. マイクロブログ(微博)利用目的
こちらは青のグラフが男性、オレンジのグラフが女性を示しています。
男性/女性の利用目的トップ3は以下のとおりです。
【男性】
1位 新しい友達を見つける、人脈を広げる 49.6%
2位 趣味、息抜き 48.4%
3位 自身の心情をつぶやく 48.3%
【女性】
1位 自身の心情をつぶやく 64.9%
2位 趣味、息抜き 60.1%
3位 新しい友達を見つける、人脈を広げる 43.2%
男女ともに同じ項目がトップ3入りしていますが、女性で”自身の心情をつぶやく”が抜けて多いのは特徴的ですね(^^;
それと比較して「自身の情報を発表する(自己PR)」が男性14.7%、女性9.8%で、「製品やサービス情報を発表する」も男性10.1%、女性5.9%と低くなっています。
最近は企業の公式アカウントや芸能人などの個人アカウントが増え、これらは比率として上がってきていると思いますが、基本的にはQQ、MSNみたいなチャットやSNSなどの延長線での利用という特色が出ていたのでしょうか。
3. 興味のあるユーザー
こちらも男女別にトップ3を見てみましょう。
【男性】
1位 友達 53.9%
2位 専門家 48.0%
3位 社会的な有名人 44.7%
【女性】
1位 友達 61.3%
2位 アイドル、スター 49.9%
3位 社会的な有名人 44.7%
今回は2位に違いが現れていますね。特に男性ユーザーは「アイドル、スター」は30.8%と平均並みです。
それよりも「企業ユーザー」が男性で14.2%、女性で11.9%、「友達の友達」が男性で20.9%、女性で17.9%、「知らない人」は男性で16.1%、女性で13.4%とかなり低めなのが特徴的です。
先の利用目的の方で「新しい友達を見つける、人脈を広げる」が男女ともにトップ3に入っていましたが、未知のユーザーというよりも有名人や専門性を持ったユーザーとの交流や繋がりを持ちたいという現れなのかもしれないですね。
4. マイクロブログ利用時間帯
こちらは男女別でなく、北京、広東省、上海、四川省と地域別に見たユーザーのマイクロブログ利用時間帯の分布です。
といっても、特に地域差が出てるわけではないですが、21時から23時の利用率があがっているとはいえ9時から17時くらいの勤務時間帯もさほど変わらない利用率です。結構勤務時間帯もマイクロブログを利用してる、ってことなんでしょうね(^^;
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