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古き良きインド映画の伝統を引き継ぐ『DABANGG』が受賞=第56回フィルムフェア賞―インド映画通信

2011年02月16日

第56回フィルムフェア賞

20110216_dabangg

最優秀作品賞 - Dabangg
最優秀監督賞 - Karan Johar (My Name is Khan)
最優秀男優賞 - Shah Rukh Khan (My Name is Khan)
最優秀女優賞 - Kajol (My Name is Khan)

最優秀音楽賞 - Sajid-Wajid and Lalit Pandit (Dabangg)
最優秀振付賞: Farah Khan `Sheila Ki Jawani`(Tees Maar Khan)

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恒例の第56回フィルムフェア賞が発表された。理由はわからないが、今年は例年より1ヶ月ほど早い発表になった。今年は作品賞だけが別で、監督・男優・女優が同作品というちょっと面白い並びとなった。


まず最優秀男優賞、女優賞はつい先日、日本語字幕付きDVDも発売になった『マイネーム・イズ・ハーン』のシャールクとカージョルが、監督賞でもカラン・ジョーハルが受賞した。この作品については以前感想を書いたのでここでは詳しく述べないが、シャールクは新たな役柄へのチャレンジを、カージョルはベテラン女優の円熟味を見せ、その二人の演技がうまい具合に噛みあっていた。典型的インド映画でないため、私を含めた従来のインド映画ファンにはもう一つエンターテイメント性が欲しかったところだが、新境地に常に挑み続けているカランにはこれからもがんばってほしい。(参照リンク「インド社会から見た911テロ=『マイネーム・イズ・ハーン』とシャールクの円熟―インド映画評」)

『マイネーム・イズ・ハーン』がここまで固めたものの、最優秀作品賞に はサルマン・カーン主演『DABANGG』が受賞した。うかつにもまったくのノーチェックだった。未見なのだがこちらは対照的に典型的インド映画仕立てになっているようだ。トレイラーを見ただけでも、いかにもインド人が好きそうな雰囲気がありありだ。アーミルやシャールクが新たな可能性を模索しつつあるなか、サルマンは古きよきインド映画の伝統をいい意味で裏切らない。作品賞にこういった作品を持ってきたことで、うまくバランスを取っているような気がする。

個人的に楽しみにしている振付賞は、ご存知ファラ・カーンが受賞。下記にYou Tube を貼っているが、う~ん、カトリーナのファンにはたまらないかもしれないが、別に普通って感じかな。音楽賞では久しぶりにラフマーン以外の名前が挙がった。



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