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GDP世界2位でも幸せな暮らしはほど遠い=官製メディアと一般市民の奇妙な同調

2011年02月20日

先日、日本政府は2010年のGDPを発表。中国が日本を抜き、世界第二の経済体になったことが確定した。もともと昨年第2四半期時点で逆転したと報じられており、いまさら驚くこともないニュースだが、日中メディアともにそれなりの数の記事が報じている。


金茂大厦和上海开瓶器中心 / 凌智(LingZhi)-Suzuki-


中国メディアの報道は「世界第2位といっても1人当たりGDPでは……」「果たして民草は幸せに暮らせているのか」という冷めた見方のものが多い。その典型が14日付新華網の記事「世界第二の経済体、その背後にある中国一般市民の心理を描く」だろう。


世界二位になっても幸せじゃない


あなたは幸せですかという問いを、住宅ローンを抱え職場での激烈な競争に苦しむ企業中間管理職と、農業よりもよっぽど稼げるとはいえ子どもの学費や医療費、老後の悩みを抱え「生活は全然楽になっていないように感じる」とこぼす出稼ぎ農民に投げかける。

2005年に独仏を抜き、2010年に日本を抜いた中国だが、GDPばかりを追い求めた粗暴な成長は一般市民の生活に影を落とした。不動産価格の高騰、物価の急速な上昇、空気汚染、騒音問題。こうした都市病が人々につきまとっていると指摘する。さらに農村と都市の貧富の格差と出稼ぎによる農村の空洞化も取り上げた。

むしろ今、中国で最も幸せな都市は地方の小都市だ。給与は少なくとも、不動産価格は安く仕事もそこまで忙しくない。通勤時間も短く空気もいいと紹介する。そして、第12期5か年計画での最大の課題になるという結びだ。


沸騰するコメント欄

記事には1000を越えるコメントが寄せられている。その中で評価が高いコメントは下の五つ。

むやみなGDP追求。それで幸福になるのは官僚とコネがある者だけ。苦しいのは一般市民。指導者たちが何を考えているかって、自分たちのメンツだけだろう。

物価、とりわけ不動産価格が飛ぶように値上がりしている今、誰が幸せになれる?誰が幸せを感じている?いない、いない、いない、そんなやつは。(今じゃ)幸福なんて通り雨、石けんの泡みたいなもんだよ

誇らしい統計と落ち着かない一般市民の生活。

中国の統計なんて90%は虚構でしょ。今のウソは大躍進の時代以上だよ。

この中国で一般市民に対してみだりに幸福について聞くな、だよ。彼らにとって幸福はとてつもなく遠いところにあるものだから。

意見が一致する官製メディアとネットユーザー

昨年の「日中経済規模逆転(暫定)」の時も同じような論調だった。半年が過ぎても何も変わらず、だ。友人の中国人と話をしても、コメント欄を見ても、そして新華社の記事までもがみな同じ論調。ここまでみなが同じことを言っていると裏になにかがあるのではと勘ぐりたくなる。中国はまだまだがんばるべき、改善するべきことがあるというメッセージなのかなんなのか、まだぴんとこないのだが……。
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