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2011年02月25日
*画像は網易の報道。中央戯劇学院演技学部の試験申し込み。写真、計5枚。
で、ダンスやら民族舞踊やら音楽やら映画やらの芸術学部人気がえらいことになっているようなのです。例えば、北京電影学院は定員488人のところ前年を7000人上回る2万人が申し込み。他の有名大学もそれに近い盛り上がり。人気学科ならば倍率100倍もざらだそうです。それどころか地方のあまり有名ではない芸術系学部まで受験生を集めているとか。
イマイチその理由がよくわからなかったのですが、ぱらぱらとウェブの意見を見ていると……
・個性の時代を迎えて芸術の道を歩もうという若人が増えた
・普通の受験勉強ではいい学校に入れる見込みがないので、詰め込みでダンスやら絵やらを勉強して一発逆転、名門校入りを狙う
・芸能人になりたいから!(芸術系の中でも音楽、映画。あとはアナウンサー目指すメディア学科ぐらいかな?)
*画像は網易の報道。青島市の芸考。ビキニ姿でのスタイルチェックも試験科目にあったそうで。
うーむ。やっぱりぴんと来ないのですが……。
で、芸術系学部人気は思わぬ産業をも生み出しているとのこと。例えば絵画系学部に入るためには絵の特訓が必要となるわけですが、受験直前にもなると個人レッスンの費用は1日1000元(約1万2500円)とか大変な金額になったり。
さらにさらに、芸術系学部の先生たちがですね、副業で個人教師をやっていたりすると、ほら、教え方がいいからなのか、他にナゾの理由があるからなのか、その先生に高額のお金を支払って教えてもらった子だけが合格しちゃったり……なんてこともあったり。
他にもかわいい女の子だと先生にエロ接待を求められたり……何という話もまことしやかにささやかれています。いや、2009年には中央音楽学院の教師が、大学院受験生から金をもらった上に、性的関係をもったという事件も実際に起きていますけどね。
いやはや、芸術の道、芸能人への道は厳しいようです。