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公安がボクの家にやってきた!中国の外国人チェック事情―北京文芸日記

2011年02月27日

公安来了


Cutie Police / Beijing Patrol

中国に入国した外国人は原則として24時間以内に各地区に存在する派出所に行き居住証を申請しなければいけない。

これは中国の法律で決められていることで、中国に滞在したことのある外国人ならばみな知っている常識だ。

先週土曜日に北京に戻ってきたボクも例外ではなく、翌日曜日に直ちに派出所へ向かわなければいけなかったのだが昨日の今日で行ける気分にはなれず後回しにしてしまい、気が付いたら入国から一週間が経とうとしていた。

しかし今日こそは重い腰を上げねばいかなかった。

だって公安が乗り込んできたんだもの。


*当記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の許可を得て転載したものです。


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彼らは昼時にやってきた。まったくご苦労なことだ。名も告げずにドアをノックした男女ペアの公安は有無を言わさずパスポートを見せろと言う。女の公安はエライ美人だったが二人とも職業病と思えるほど態度が高圧的だった。

いやぁ今日行こうと思ってたんスよ


なんて弁解してもボクの言葉なんて全然信じてくれず、ちっとも微笑んでくれない。ただ、派出所に行かなかったのはそれほど重い罪ではないようで、ありがたいご注意を受けるだけで済んだ。

そして午後近所の派出所へ行き3度目となる居住証申請をおこなったが、家にわざわざ公安が訪ねて来たにも関わらず小言も言われずに終わった。一週間程度の遅れならペナルティはないらしい。

だけどついさっき、また公安がやってきた。今度はオッサン一人だったが言うことはだいたい同じ。わざわざ申請をお知らせするポスターまで持ってきて説明してくれたのだが、ボクは法律をわかっていた上で申請に行かなかったのでその説得は無意味だ。それより気になったのはオッサンの態度。昼の二人組とは違い、ニコニコ笑ってやたら低姿勢だ。

お前が派出所に行かないと俺達に迷惑がかかるんだよ。
と決まりが悪そうに言う姿は公安にそぐわない。そしてボクが、今日の午後に行ったよ。と言うと更に気まずそうな顔になって、そうかそうかと納得して帰って行った。

一時的に日本に帰国した者が北京に戻ってきた翌日に公安から電話を受けたという話は聞いたことはあったが、まさか直々にやってくるとは想像だにしなかった。それだけ外国人の出入国にデリケートになっていると言うことだろうか。広州の方ではアフリカ系黒人の不法滞在が社会問題になっているみたいだし、中国国民自体流動が激しすぎてその所在を把握しきれていないのだ。(参考サイト「不法滞在のアフリカ系黒人に“占領”される中国・広州市」日経ビジネスオンライン、2008/12/19」)

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振り返れば、税関で申告書に馬鹿正直に住所と電話番号を記入したのがそもそもの間違いだったのだ。友人にこの話をしたら、デタラメ書くのが普通だよと呆れられました。

*当記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の許可を得て転載したものです。

*補足
居留証の具体的な手続きについては、サイト「上海ボイス」の記事「入国後の必要手続き」が詳しく説明してくれています。阿井さんの場合はおそらく下記の問題のはず。

(1)「臨時居住証明」を取得しなかった場合
入国後3日以内に「臨時住居証明」を取得しなかった場合、1日超過するごとに100人民元の罰金を支払わなければなりません。
帰国から1週間、4日超過で400元(約5000円)の罰金を支払う必要があったのに、まけてくれたということでしょうか。(Chinanews)


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