中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年02月28日
キサマ等のいる場所は既に我々が2000年前に通過した場所だッッッという感じでしょうか。というわけで、日本よりも2000年進んでいる中国ハイテク・カンニング術をご紹介。
キサマは中国武術を嘗めたッッ!@烈海王
よりどりみどりのカンニング・ツール
グーグルで「作弊器」(カンニング・マシーン)と検索すると、まあその手のネットショップがでるわでるわ。グーグル先生偉大すぎっ!というよりも、野放しになっている感じでしょうか。
その手のネットショップの一つをのぞいてみると、
*腕時計型携帯メール受信機。
*ペン型携帯メール受信機。
*消しゴム型携帯メール受信機。
などなどステキすぎる商品がいっぱいっ!いや、日本の試験官では絶対に発見できないと思いますね~。
一方、試験主催者側も万全の体制で迎撃。試験会場にはなんとジャミング(電波妨害)装置が設置されております。受験戦争=電子戦、これが中国の常識っ!!!
テレビ番組がカンニングを暴露
「じゃー、中国ではカンニングは蔓延しているんだね」という話になると、そこがまた微妙なところでして。ネットショップで買えるカンニング・ツールですが、ニセモノというか役に立たないものも多かったり。はてさて本当にどれだけの人がカンニングしているのかしら、というのは結構ナゾでありました。以前には替え玉受験が発覚したこともありましたが、そういうトラディショナルな手法のほうがいいのでは……みたいな意見も。
さてさて長年議論されてきた「ハイテク・カンニングツールって結局どうなのよ?役に立つの?」という人々の悩みを氷解させてくれたのが、今年1月16日に放映されたCCTVの番組「焦点訪談」の特集「大学院試験カンニング調査」。
カンニング支援業者に接触し機器の購入に成功。しかも2つの業者から!いずれも小さなドングリのような、耳の穴の中にすっぽり入る無線受信機を使用するもの(他にマッチ箱を大きくしたサイズの中継器を持っていく必要あり)。おそらく手順としては、試験が始まると、業者手先の受験生が問題文を会場外に送信。必死に正解を作成。無線機でカンニング受験生に送信という手はず。
試験日に試してみたところ、この小さな受信機はジャミングに負けず、きれいに音声を受信できたことを証明。そればかりか、この受信機を持っていた受験生を複数発見しております。
この番組の反響は絶大で、「カンニングは本当にできたんだ!」と話題沸騰。「こんな不公平なことは許せない!」との声が圧倒的でしたが、次の受験からはカンニング業者に依頼する人が激増するかも。だって本当に役に立つことが証明されたわけですしね。
日本のカンニング、中国のカンニング
日本でも受験戦争などといいますが、中国に比べれば甘い甘い。試験官側も結局、性善説に乗っ取ってまともな対策をしていないのではないでしょうか。少なくとも中国基準で見れば、対策をしていないも一緒です!やはり会場にはジャミング機器を設置。不審な電波を探知したらただちにチェック!ぐらいの気合いは必要なんじゃないでしょうか。
*追記
「カンニングも浮気調査も楽勝です=百花繚乱の中国隠しカメラの世界」というエントリーを書きました。よろしければこちらもあわせてどうぞ。