中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年03月02日
杭州緑城、名古屋グランパスエイトに2対0で勝利
*ダイジェスト。
杭州緑城はACL初出場。それがJリーグ王者の胸を借りるという展開になるのかと思いきや、意外や意外、2対0で勝利。しかもシュート本数でも緑城17本、名古屋11本と上回る展開に。思わぬ金星にサッカー関係者もマイクロブログで大絶賛。
独ブンデスリーガ・シャルケに所属する蒿俊閔選手は、「目が覚めたらいいニュースが飛び込んできた!泰達、すげぇ!」と興奮のコメント。かつての伝説的名FW・ハオ海東は「中国サッカーの悪口を言っている奴らはだまりやがれ!」と一言。
アウェー韓国での勝利はACL史上初
*ダイジェスト。
杭州緑城以上の驚きとなったのが天津泰達。「ACL開始以来、アウェーで韓国クラブに勝利した中国クラブはない」「ACLの中国クラブ、対韓国クラブ戦で11連敗中」という2つの不名誉な記録に終止符を打つ記念すべき勝利。後半にドロップキック気味のボレーという不思議なゴールで奪った1点を守りきり、見事な勝利。
今年の中国勢は一味違う?
ACLは2009年に改革を実施。グループリーグは東西にわけられていますが、東では日中韓からそれぞれ4チームずつ。これにオーストラリアや東南アジアのチームを加えた16チームが4つのグループリーグに分かれて戦うことに。
いわば4グループで「日中韓サッカー三国志」が争われる、燃える展開になったのですが、残念ながら中国クラブの成績はぼろぼろ。ホームではまだしもアウェーでは日韓の敵ではない状況が続いています。とはいえ、ACLへの注目度は日韓以上。出場権を獲得したチームも奮起し、大補強と入念な準備を重ねてきました。今回あげた2勝が春の珍事で終わるのか、はたまた中国勢の躍進につながるのか、結構楽しみです。
ちなみに本日2日には全北現代対山東魯能、上海申花対鹿島アントラーズの試合が予定されています。