中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年03月06日
考えてみたら、4歳半からロシアで暮らしているゆうくんはロシアに来た当初から自分をしっかり「日本人」として受け止めていました。私たち親はその点特に何かを教えたわけではない。ゆうくんが自分でそのように決めたのです。そして、それは無理もないと私は思います。生まれも日本だし、母語も日本語。いずれ日本に帰って(みんなよりちょっと遅れてだけど)日本の小学校に転入することも本人はよくわかっています。
でも、先生の言うこともわからなくもないです。もしかして、ゆうくんをクラスの仲間はずれにしないがためにわざわざ言ってくれた言葉だったのかもしれません。
「お父さんは日本人でお母さんはロシア人。どうしてそういうことがあるの?」とゆうくんは同じクラスの男の子に聞かれたらしいです。その話を私にしているとき「僕もわからないんだけど…」とゆうくんは不思議そうに笑っていました。「そうだよね~」とパパとママも笑うしかないです。
自分がロシア人なのか日本人なのかという疑問にぶつかることはこれからもあると思います。今まで日本しか知らなかったので、当たり前のように自分を日本人として受け止めていたゆうくんは、今度日本に帰国をしたとき、自分が周りとはちょっと違うなと思うことがあるかもしれません。悩むこともあるかもしれません。親としてできるサポートはしますけど、子供たちにはがんばって自分なりのアイデンティティ(identity)をしっかり確立してほしいと思うタチアナでした。
*当記事は2011年3月2日付ブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。
パパとママとどちらが好き? ときくと、パマ!
子供なりに考えているのだと思います。
パスポートは全員日本国籍なのですが、中国人の血もあることを認識しています。