中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年03月07日
以前の記事で2010年10月末時点の中国マイクロブログ総ユーザー数は1億2,520万人であることは伝えました。この時は「腾讯微博」はユーザー数を明らかにしていなかったのですが、今回「腾讯微博」がユーザー数を公表したことで、今後統計データも新たにどこかの調査会社から発表されることになるでしょう。(参照リンク「中国も「つぶやき」の時代=ユーザー数1億2500万人突破、ネット民4人に1人が微博を利用―中国微博情報」)
さて、今回そこは置いておいて8,000万人というユーザー数はどこから来たのでしょう?
答えはもちろん総ユーザー数4億と言われている「QQ」ユーザーでしょう。
というのも「腾讯微博」へのユーザー登録は2種類あって、QQ番号を予め持っているユーザーは、その番号とパスワードを入力すれば簡単に「腾讯微博」のアカウントを作成することができます。
もちろんスゴイ数字であるということに異論はないのですが、8,000万人というのは4億と言われる「QQ」ユーザーが”ちょっと試しに”という感じで登録した数字かもしれません。
今後、腾讯さんがQQからの登録ユーザー数と新規ユーザー数の比率、アクティブユーザー数なども公表してくれると面白いのですが(^^
少し否定的な意見になってしまいましたが、それは特に新浪微博や腾讯微博に思い入れや嫌悪感があるわけではなく、新浪微博やFollow5と比較してもそれほど特色ある機能がなかったためです。
しかし、登録ユーザーには少し特徴があり、スポーツで人気の高いユーザーが多いようです。
例えば、陸上のハードル競争で有名な「刘翔」選手はフォロワーを1,000万人超集め大人気を誇っています。
中央電視台(CCTV)スポーツ番組の人気司会者「韩乔生」氏は700万人に届きそうなフォローワーがいますし、
バトミントンの著名プレーヤー「林丹」氏のフォローワーも300万人に迫ろうという数です。
”スポーツ選手”と言うことで、もしやと思い検索したらヒットしたのですが、どうやら本人ではないようです...(^^
機能に関しても少し紹介しておきます。
■ リストフォロー機能
これは芸能人、スポーツ選手、業界著名人などの登録ユーザーがグループ化されていて、そのリストを一括でフォローできるようにする機能です。
■ 蒲公英(タンポポ)
1日に5回までと回数が限定されているのですが「捕一朵」というボタンを押すと”转发(転送=Twitterでいうところの公式/非公式RT)”やコメントが1件もついていない発言を拾ってくる機能です。タンポポの綿毛が独り漂っているイメージなのでしょう。
その他もちろんマイクロブログの一般的な機能は付いていますし、下記のようなユーザーヘルプも用意されています。
さて、長くなってしまいましたが以上です。
「腾讯微博」に関しては「QQ」ユーザーという大きなアドバンテージ、財産がありますが機能面に関してはまだまだ改善の余地がありそうですが、まだまだマイクロブログのサービス自体も立ち上がったばかりですし、今後に期待せずにはいられません(^^
*当記事は2011年1月18日付ブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。