中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年03月14日
閲覧制限がかけられる対象はときおり変化するため、今まで使えていたサービスが急に使えなくなってしまうこともしばしば。ここ最近、Gメールなど米グーグル社の提供するサービスへの検閲が強化されたと伝えられている。
大容量のGメールに仕事のデータを全部保存していた人にとっては大問題。ネット検閲を回避する手法を使えば見られるようだが、速度も遅くなり手間もかかるなどのさまざまな問題がある。
ブログ「三葉草」は、この件について次のようにつづっている。
Youtubeを見られなくなったこと、ツイッターにアクセスできなったこと、グーグル検索の使用を著しく制限されたこと(NGワードを検索するとその後10分間グーグルとの接続を遮断される!)には我慢してきた。
だが、グーグルドックスやらグーグルグループスへの接続までシャットアウトされるとは堪忍袋の緒が切れた。あるブログにはこんな言葉が載っていた。「資本主義のインターネットにつながるぐらいならば、社会主義のファイアウォールに阻まれたほうがましだ。」この皮肉に満ちた言葉ももはや冗談ではなくなりつつある。
またネット検閲は、東北地方・太平洋沖大地震の安否確認にも大きな支障をもたらしている。
グーグルは「Google Person Finder」という安否情報確認システムを立ち上げたが、手軽な登録と問い合わせが可能でかつ、日本語、英語、中国語の自動翻訳サービスもあるという優れ物。海外在住者が安否情報を確認するには最適だ。ところが検閲回避の知識を持った人間でなければ中国本土からは見ることはできない。せめて安否確認ぐらいはネット検閲の対象から外す配慮が欲しいところだが……。
なんて当局は思ってるのかな