中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
5月19日というブラックデーよりも先に解散するのではないかと予測されていましたが、各方面で多くの問題をかかえるアピシット政権は、任期迄政権の座に居る事によるイメージダウンを避けた形で早期の解散となります。
10日に行われた世論アンケートによると、仮に今選挙が行われた場合どの政党に投票するかという質問に対し、与党民主党が17.5%、タクシン派プゥア・タイ党へは16.2%が支持すると、その差は拮抗しています。
今の政権運営状況では総選挙時には支持率は逆転しているかもしれませんね。
プミポン国王がお悔やみの言葉=政府は2億バーツの支援予算編成
そしてもう一つのニュースは引き続き東北・関東大震災のタイに関するニュースを。
タイのプミポン国王は12日、天皇皇后両陛下に対し書簡にてお悔やみのお言葉を贈られました。またアピシット首相はテレビ会見に於いて日本はタイにとって大変重要な国であると前置きし、あらゆる支援を惜しまない事を表明。
※サイアムラット紙の報道。
日本に35名の医療チームを派遣し、先に表明していた500万バーツ(約1350万円)の支援金の他に2億バーツ(約5億4000万円)分の予算を組み、食料や毛布などの支援物資を送る事を決定しました。
またタイ国内では外務省に設けられた窓口、各銀行の窓口などで義援金を募集しており、官民一体となって日本への支援が行われています。
タイ原発建設、再検討の可能性示唆=福島原発事故
一方でアピシット首相は、今回の原発事故を鑑み、2020年に運用が始まるとされていたタイ・原子力発電所建設を場合によっては検討し直す可能性を示唆しました。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。