• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

「露出度が高すぎる」フィギュア販売店に保護者の批判=重慶市―中国オタ事情

2011年03月16日

中国の重慶でフィギュア販売店が保護者の批判を受ける

今回はタレコミをいただいた情報を紹介させていただきます。ありがたやありがたや。

中国の重慶のショッピングモールに入っているオタク系のショップで売られていたフィギュアが「露出度が高すぎる」「子供に悪影響が出る」と保護者の方々から批判されているそうです。


BRSB / kodomut


人民網にもコチラの方にニュースが掲載されていますね。中国語ですが写真付きで紹介されていますのでご参考までに。

*当記事は3月3日付ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。

ただ、いただいた情報によれば最初に問題とされたのは「ブラックロックシューター」等のフィギュアらしいということだそうで、記事の写真にあるような露骨にエロいフィギュアばかりではないのだとか。

ブラック★ロックシューター (1/8スケールPVC塗装済み完成品)
グッドスマイルカンパニー (2009-12-22)
売り上げランキング: 235






確かにブラックロックシューターのフィギュアの露出度は高いですけど、
このレベルが問題視されるとなるとキツそうですね。中国の保護者の考える基準はかなり厳しいのかもしれません。

最近では日本のフィギュアは中国オタクの間でもコレクション的なアイテムとして人気となっていますから、この件は中国オタク的にもちょっとした心配事となっているようです。

中国のソッチ系の掲示板でも話題になっているようなので、以下にその辺のやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

――――――――――――――――――――――――――

保護者が通報してフィギュア売ってる店に工商部門の手が入ったらしいぞ!?
展示しているフィギュアをすぐに撤去しろという話になったみたいだ。


まったく……フィギュアを買うのにも苦労する時代になってしまったのか。


保護者の言い分を見た感じだと、子供向けの人形とアニメのフィギュアの区別がついてないみたいだな。
まぁ普通の子供向けのお人形さんのつもりでフィギュアを見たら驚くだろうけど、批判やら政府機関への問題提起までいっちゃうと困るよ。


ホント、ウチの国では想像もしなかったことが起こるわ……


私も保護者が子供がフィギュアを手にするのを止めさせたいという話は理解できる。
けど政府機関に通報して商品の取締りをさせるとかはやり過ぎ。


「子供の人形なのに高すぎる」という批判も出ているらしいが、フィギュアは子供が買うようなもんじゃないだろ。


どの辺のフィギュアが問題になったんだ?かなりエロいフィギュアとかあるから、親が問題視するのも分かるような気がするが。


いや、問題となったフィギュアは「ブラックロックシューター」とかの辺りらしい。パンツが普通に見えたり脱衣できるようなフィギュアでは無いっぽい。
ただそれでも役人の検査の結果「低俗で不健康」とされて撤去となった。この基準だと水着とかのフィギュアも全部ダメになりそうだ……


フィギュアは子供の玩具じゃねぇよ。何も知らずに批判しやがって。
てかフィギュアを問題視して通報するならショッピングモールに乱舞している下着広告も取っ払うように通報しろよ。


えーと、店側の言い分は「これは成年向けの商品で、子供向けではありません」か。
ニュースの方で「店に未成年の入店を止めるような表示は無かった」とツッコミが入っているくらいだからとっさに考えた言い訳っぽいな。
ただフィギュアは確かに子供が買うような内容でも値段でもないけど、店は金持ってきたら普通に売るからなぁ。


さすがだ!
こんなニュースが流れるのも、こんな取締りが行われるのもウチの国しかない!
ウチの国は本当に不思議なところだな!!


もうウチの国はアニメや漫画に関しては子供向けとそれ以外を区別するしかないんじゃね?
オタク関係の店は18歳未満出入り禁止にするとかして。


ウチの国の親は子供を完全な無菌状態にしたいんだろ。
社会問題は気にせず、エロ関係のことだけを完全に遮断すれば子供は健康に育つと思ってる。


フィギュアって「アニメや漫画の関連商品」ってことで上海なんかでは普通に売られているし、アニメや漫画のイベントでもしょっちゅう見かけるよね。今更こんなこと言われてもな……


売られているフィギュアを見て保護者が政府機関に通報し、職員がわざわざ検査に来て「なんか不健康で低俗っぽいから」と撤去させるのが中国クオリティ。

ブラックロックシューターで問題になるなら、俺のフィギュアコレクションはどうすればいいんだ!?


こういうニュースを聞くと無力感に苛まされる。ウチの国はホント万事がこんな感じだからなぁ……


まぁ保護者からすればああいうフィギュアは認められないっつーのもあるだろうけど、ここを規制しちゃったらもう全部ダメになるようなラインじゃないか?


中国のアニメ漫画産業の発展の芽がまた一つ潰れたか。
作品が幼稚化するのはどうしようもないと諦めていたが、関連商品での発展も難しそうだ。
ウチの国の作品でのフィギュアが出てくるんじゃないかと期待していたんだが


フィギュアは単価高いし利益が多いから店も売りたがるしね。
最近では海賊版アニメのディスクなんかたいして売れないし、売れても数元くらいしかもうけにならないからそういう店もグッズを売る方向になってきている。
しかも売るために露出度の高いフィギュアを展示したりする露骨なやり方に走るんだよなぁ……


てかそもそも私の住んでる街はそういう店が無いから実感がわかないよ。
街に一つだけアニメ関係のグッズを置いてあるショップが存在するが、NARUTOとかしかないし。


ねんどろいどだけコレクションしている私は安全だな!


まぁ、慣れるしかないんだろうな……こういうことは今回が初めてじゃないし。


我が国の子供は様々な面でひ弱だからしょうがないよな!
フィギュア一つで人生を間違うし、親はそれを自分で教育することはできないんだからな!!


いや、フィギュア一つで人生間違うことについては認めざるをえないだろう。俺は仕事して金を稼げるようになってから、稼いだ金をどんどんフィギュアにつぎ込むようになってしまった……


ウチの国でリアルに店を構えるのはリスクが高いというのがまた証明されたな。


――――――――――――――――――――――――――

とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的にも寝耳に水だったようで、混乱や不満の声がそこかしこで見受けられました。

中国オタクの好みのオタク関連の商品は基本的に、「デジタルコピーできない」「周囲に見せることができる形のあるもの」といった傾向があります。

例えば中国オタクの間ではDVDやBlue-rayなどのソフトコンテンツは「デジタルコピー可能」ということで人気がありません。しかしそれとは逆にフィギュアは上の条件を満たすので中国オタク的にはかなり好みのオタクグッズとなっているそうです。

現在中国で流通しているフィギュアは日本の売れ残りが流れたり、海賊版だったり、転売目的で日本から仕入れた商品など様々な物があるようです。

最近では中国オタクの使えるお金は増加傾向にありますし、フィギュアの値段も以前ほど高額ではなくなり、また流通する量も増えて選べる種類も多くなってきているようです。そしてそういったことから、中国オタクの間ではフィギュアが結構な人気アイテムとなっているのだとか。

ただ、人気が出て売れるということはイロイロと規模が拡大するということでもあり、一般社会の目にも触れやすくなります。

今回の件のような問題が起こるのもそういった流れの中ではある意味必然的なことだったようにも思えますが、中国オタクの面々からしてみれば、取り締まりでフィギュアが手に入り難くなったりしたらたまったもんじゃないのも確かでしょうね。

何とも難しい話ですが、とりあえずこんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*当記事は3月3日付ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。




BLACK★ROCK SHOOTER -PILOT Edition- [DVD]
B★RS Project (2009-09-30)
売り上げランキング: 16078






コメント欄を開く

ページのトップへ