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【東北関東大震災】「食塩を買い占めろ」「もうすぐ上海に放射能が」中国に広がるデマの数々

2011年03月19日

制御不能状態に陥った福島原発。世界中のメディアの注目を集め、再び「核の恐怖」を思い起こさせるニュースとなった。日本でも不安が広がっているが、ある意味それ以上の動揺が引き起こされたのが中国だ。

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福島原発事故で中国が塩パニック、食塩のヨウ素が被ばく防ぐとデマ(AFP)

中国で、福島第1原子力発電所から漏れた放射能による被ばくを防ぐにはヨウ素が有効との風評が広がり、人びとが食塩の買いだめに走っている。ヨウ素欠乏症を防止する国家政策により、中国では、ほとんどの食塩にヨウ素が添加されているからだ。

仏小売大手カルフール(Carrefour)の上海(Shanghai)店舗では17日、開店から30分で塩が売り切れた。同店を訪れた客の話では、塩の価格を6倍につりあげた店もあるという。


ヨウ素は人間にとって必須の微量栄養素。海藻などに含まれていることが多く、内陸部の住民は摂取することが難しい。そこで中国では食塩にヨウ素を添加することで、ヨウ素欠乏症対策としている。

福島原発の事故を受け、放射線の体内への取り込みを防止するヨウ化カリウムの需要が世界各国で急増している。ところが中国では「ヨウ化カリウムが超高額でネットオークションに」といったニュースが流れる前に、「ヨウ素が入っている塩を食べればいいんじゃね?」と買い占め騒ぎにつながった。

食塩に転化されているヨウ素はごくごく微量のため、必要なヨウ素を摂る前に人間のほうが「塩漬け」になってしまうので、全く意味がない。中国名物ともいえるデマによる買い占めに新たな事例が加わった、と片付けてもいいのだが、中国のニュースを眺めていると少し違った感想を持つようになった。

「ヨウ素入り食塩は、被ばく防止に役に立ちません。食塩の備蓄量は十分にあります。理性的な行動を」と啓蒙しているニュースが終わったかと思うと、「福島原発から放出された放射性物質を含む空気がそろそろ上海に着く頃です。各地で観測を強化していますが、今のところ変化なし」「マグロとか大型魚には放射性物質が蓄積されるから食べないほうがいいよ」「内部被ばくをさけるためにはマスク、長袖が効果的」といったニュースがばんばん流れる。

これでは一般市民が不安がらないほうが不思議というものだろう。「政府発表、官製メディアに不信感を抱く中国人は多い」とはよく言われるところで、今回の塩騒ぎもまたメディア不信が背景にあるのではないかとのコメントをツイッターで見たが、それ以上に中国メディアが煽り、また混乱していることが要因のように感じた。

こうした中、デマを冷静に指摘し続けているのが新浪微博のアカウント「微博辟谣。「仙台の津波写真として出回っている画像は韓国映画「Tsunami」のワンシーン」「オーストラリア研究機関が発表した放射性物質分散予想図は捏造」など、ネットで話題になったデマの消火活動を続けている。

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