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【東北関東大震災】こんなにあった!デマの数々=あまりにも騙されやすい社会―中国

2011年03月21日

東北関東大震災の発生後、中国では放射性物質に汚染されるとの恐怖感からヨウ素転嫁食塩の買い占め騒ぎが起きた。だが、デマはこれだけではない。2011年3月17日付北京晩報はデマの事例を紹介した。

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※韓国映画「TSUNAMI」のワンシーン。
デマ1:BBCニュース型

内容:最新のBBCニュースによると、日本政府は、第二波の地震により福島原発の放射性物質漏出抑止作業に失敗したことを認めた。(放射性物質は)すでにアジア地域に広がりつつある。午後4時にはフィリピンに到達すると予測されている。市民の皆さんは今後24時間、なるべく外出を避けるように。長袖を着て、被ばくを避けてください。特に首が被害を受けやすいので注意を。このニュースをアジアの友人たちに伝えてください。

特徴:信頼されやすい海外メディアがソースとして使われる。とりわけBBCが多い。「午後4時」「日本の放射線量は過去3日で計3万ミリシーベルト」など具体的な情報が多い。


デマ2:英雄型

デマ内容:「英雄に敬礼!NHKによると、日本の自衛隊は直接原子炉に進入。手作業で制御棒を切断した。突入した隊員12人は全員死亡した」「岡田克也民主党幹事長は、2008年の四川大地震で街角で募金を呼びかけた。彼個人も1億円を寄付した」

特徴:ネガティブな内容ではないが、ソースがなく感情を煽る。

デマ3:有名人被災型

デマ内容:「ハローキティのデザイナーが死亡したと会社が公式に認めた」「マンガ『ワンピース』の作者が自宅で死亡した」「地震発生当時、漫画家の新年会が開催中だった。『ドラゴンボール』の鳥山明、、『イニシャルD』の重野秀、『犬夜叉』の高橋留美子、『名探偵コナン』の青山剛昌、『ナルト』の岸本斉史、『聖闘士星矢』の車田正美ら有名漫画家が集まったホテルが倒壊。みな火の中に飲まれた」

デマ4:忠告型

デマ内容:「被ばくを避けるため、今後2~3か月は外出時はマスク、長袖(白の効果が高い)で。毎日お風呂に入り、ヨウ素が多く含まれている食品を取りましょう。なるべく海水に触れないように。また海水から作った水を飲んだり、海産物を食べないようにしてください。自分と身の回りの人を守るため転載して。」

デマ5:写真型

デマ内容:仙台を襲った津波として出回っている写真があるが、実は韓国映画「TSUNAMI」のワンシーン。

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20日付環球時報は社説「中国社会はあまりにも容易にデマに振りまわされる」を掲載。情報伝達の速度が広がるなか、政府の反応速度をはるかに上回る勢いでデマが広がっていると指摘。政府の信頼性、社会の理性を高めるとともに、社会全体がデマに立ち向かう努力が必要だと指摘した。

中国では、官制メディアは情報を隠している、歪曲しているとの懸念が強く、公式情報に不信感を抱く人が多い。またコネ社会ということもあり口コミへの信頼性が高いこともデマが広がりやすい要因だと言われている。環球時報の社説も婉曲的な表現ながら、公式発表がなかなか信じてもらえないことを認めたものと言えよう。

しかし今回の震災報道に関しては、「無知な市民がデマに踊らされている」だけではなく、マスコミや当局の乱れも大きく作用しているように思われる。

マスメディアは冷静な対応を呼びかける記事と並んで、「通常の*倍の放射線」「排出された放射性物質は数日後には上海に到達」「政府は放射性物質観測を強化」などの扇情的な記事を掲載。大連空港では基準値以下の放射線しか観測されなかったにもかかわらず、日本の航空貨物荷下ろしを拒否する事件も起きている(中国に合理的対応要請=航空貨物の荷降ろし拒否で-国交省(時事通信))。


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