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2011年03月26日
福島第1原発事故 日本人観光客を中国が一時隔離 「放射線の異常」(毎日新聞)
中国国家品質監督検査検疫総局は25日、江蘇省無錫の空港で23日、成田発無錫行き深セン航空便で到着した日本人ツアー客2人から基準を超す「放射線の異常」を測定したと発表した。2人は運ばれた病院で再検査を受けたところ、正常値を示したため同日夜、ツアーに合流した。福島第1原発事故後、日本人が海外の放射線測定で一時隔離されたのは初めてとみられる。
中韓で旅客に対する放射線測定を導入
今、日本人の体から微量の放射線が検出されるのは不思議でもなんでもないが、驚いたのは中国の空港で測定が実施されていたこと。私は今月16日に北京空港から中国に入国したが、その時点では「放射線測定固定ゲート」なるものはなかったはずだ。
韓国・聯合ニュースによると、韓国の仁川空港、金浦空港でも17日より放射線測定を開始したとのこと。中国でも各地で測定が実施され始めているもようだ。中韓以外の動きはわからないが、少なくとも隣国では貨物だけではなく人間に対する測定も強化されている。ちなみに放射線が検出された服や靴は焼却処分の憂き目にあうとのこと。これから中国、韓国旅行に行く人はお気に入りの服を着ていかないほうが安全かもしれない。
貨物に対する放射線測定実施=統一されない基準がトラブルのもとに
さて、人間以上に検査が強化されているのは貨物。16日には全日空の貨物機から(産経ニュース)、21日にはアモイ市でコンテナ船から放射線が検出されている(アサヒドットコム)。市民の不安を鎮めるためにも検査強化が必要であることはよくよく理解できるが、問題は中国各地の検閲機関で対処方針が共有されていないことだろう。
東京からの船に「放射線異常」 中国・アモイの地元当局(アサヒドットコム)
福島第一原子力発電所の事故を受けて、中国政府は各地の港や空港で日本から到着した貨物や人に対して放射能の検査を強化している。ただ、基準がはっきりしないため、日本政府は検査の法的な根拠や基準値を明確に示すよう要請している。
長野県の老人は服をかえたあと異常なしと書いてますから、おそらく、埼玉県の方の服から移ったではないかと思います。
先日雨だったので、大気中の放射線物質が雨により降りる可能性が高い、このせいで放射線量が高くなるかもしれません。雨も気を付かなきゃ。。。