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2011年03月27日
そしてネットでの盛り上がりを受け、ついに上級政府も調査を開始。安慶市規律委員会執法観察一室の王兵主任はメディアの取材に答え、望江県庁舎に確かに問題があると発言。建設認可の手続き不備が発覚したばかりではなく、元々の設計とは異なりこっそり花崗岩やらもろもろオシャレ内装が採用されていたとのこと。
ちなみに総工費は6375万元(約7億9700万円)。うち3400万元(約4億2500万円)を県財政が支出。1060万元(約1億3300万円)を国家発展改革委員会の中西部県級档案館建設資金でまかない、残る1910万元(約2億3900万円)を都市建設投資開発会社が拠出したそうで。档案館(公文書館)の建設費補助金を流用した可能性もありますし、なにより都市建設投資開発会社といえば農民の土地を収用し不動産会社に売却することで巨額の利益を上げている「地方政府謹製金のなる木」。いつものこととはいえ、「ホワイトハウス」作りに利用されていたとあってはかなりとほほな展開であります。