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ホワイトハウス8個分?!菜の花畑に出現したゴージャス政府庁舎―中国安徽省

2011年03月27日

「貧困地域の政府庁舎が豪華すぎる!まるでアメリカのホワイトハウス級じゃないか」

というのは中国でよくあるネタ(参考リンク「有名建物を模倣した“パクリ版”豪華庁舎が続出、ホワイトハウスや天安門まで―中国」RecordChina、2010/10/13)。ところが今回は「ホワイトハウスどころやないで!ホワイトハウス8個分やぞ!」とグレードアップしたネタが出現、ちょっとした話題となっています。27日付生活報を参照しました。

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生活報の報道。

先日、あるネット掲示板のスレは「望江県の県政府庁舎、こいつのでかさは米ホワイトハウス8個分以上やぞ!」と暴露。安徽省安慶市に所属する望江県は同省の中でも決して裕福な県ではないとのことですが、建設中の庁舎はなるほど確かにゴージャスに見えます。というのも添えられている写真が秀逸で、のどかな菜の花畑の中にオフィスビルがそびえたっている絵がなかなかのものではないですか。なんでも4万3600平方メートルの敷地にビル6棟が立ち並んでいるのだとか。

そしてネットでの盛り上がりを受け、ついに上級政府も調査を開始。安慶市規律委員会執法観察一室の王兵主任はメディアの取材に答え、望江県庁舎に確かに問題があると発言。建設認可の手続き不備が発覚したばかりではなく、元々の設計とは異なりこっそり花崗岩やらもろもろオシャレ内装が採用されていたとのこと。

ちなみに総工費は6375万元(約7億9700万円)。うち3400万元(約4億2500万円)を県財政が支出。1060万元(約1億3300万円)を国家発展改革委員会の中西部県級档案館建設資金でまかない、残る1910万元(約2億3900万円)を都市建設投資開発会社が拠出したそうで。档案館(公文書館)の建設費補助金を流用した可能性もありますし、なにより都市建設投資開発会社といえば農民の土地を収用し不動産会社に売却することで巨額の利益を上げている「地方政府謹製金のなる木」。いつものこととはいえ、「ホワイトハウス」作りに利用されていたとあってはかなりとほほな展開であります。


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