中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年04月06日
通り魔に関する噂とパニックが広がるなか、3月30日には館陶県公安局副局長がテレビ談話を発表。館陶県及び隣接する山東省聊城市冠県で、同一犯と見られる通り魔事件が計7件発生していることを認めた。すでに両県警察が合同調査を進めているという。副局長は通り魔事件そのものは存在しているものの、「赤い服の女性だけが狙われる」という噂はデマだと強調した。
ネット掲示板を見ると、「赤い服を着ないで」などと警告する書き込みが多数見つかった。中には館陶県とは全然違う場所での事件と誤解しているケースもあり、デマが広がっていたことがわかる。もっともデマを打ち消すための警察発表に、「うわ、警察まで認めた!やっぱり通り魔はいるんだ」と不安を感じた人が多かったのは皮肉としか言い様がない。デマ対策、一筋縄ではいかないようだ。