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2011年04月08日
そういう売り方をしているのは、内装の好みも予算も人それぞれだから、というのはまず理由の一つですが、もう一つの理由はちゃんと業者を見張っていないと手抜き工事をされてしまう可能性が高いからです。だから、マンションを買った人は内装のための材料なども自分で選んで買うし、工事をしてくれる業者も自分で選ぶし、業者の仕事ぶりも自分で管理して、手抜きがあったらその場でやり直しをさせる。
だから、マンションを買っても、いとこ夫婦はそこに引っ越すことができず、しばらくの間両親と同居を続けました。その間、お金を少し貯めては床を作り、また貯めては壁を作る…。お金を少しでも浮かせるため、自力でできる工事は土日を利用して自分たちで行いました。
今は部屋がまあまあ住める状態になったので、いとこ夫婦はそこに引っ越しました。しかし、今でも部屋と部屋の間にドアがありません。トイレもドアのかわりにカーテンです。工事はまだまだ続いています。
平日は仕事、土日は内装工事。経済的にも体力的にも大変なはずですが、いとこ夫婦はとてもいきいきしています。自分の手で作っているマイホームが完成する日が楽しみでしようがない様子です。私たちも最近キーラフに行くたびにそのマンションの訪問を楽しみにしています。今度行ったときにドアがもう付いているかな?リビングに家具が入るかな?
*当記事はブログ「ロシア駐在日記」の許可を得て転載したものです。