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2011年04月11日
北京市消防局が検査したのはカジュアルパンツ57製品。うち20製品が国家基準を満たしてなかったことが判明した。ある製品はPH値7.9を記録。直接肌に触れる衣料品はPH値4~7.5以内に納めることが求められている。PH値が基準値を超えれば、アレルギーなどの問題を引き起こす可能性がある。また製品を白い布にこすりつける色落ち検査では16製品が失格となった。
基準値の問題以外では、6製品で、表記されていた素材と実際に使われていた素材が異なっているという問題が発覚した。スペイン大手ファストファッションのカジュアルパンツは綿75%、羊毛20%、化繊5%と表記されていたが、実際は綿68%、羊毛11%、化繊16%だったという。
品質の悪いニセモノ製品であふれかえる中国だが、一方で消費者は「本物は品質がよいはず」とブランドに高い信頼感を置いている。番組は、一部のブランド、製品の品質はその知名度と値段に見合っていないと批判している。