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2011年04月12日
他の地下教会同様、守望教会も政府の妨害を受け、ミサを開く集会地点の場所をかしてもらえないなど困難な状態が続いていた。そこで4月10日日曜日は北京市中関村にあるビルのテラスで集会を行うことを決めたが、これを当局は警戒。前日夜から指導者の金天明氏を含む幹部を拘束。当日は警官を派遣し、集まった信者らを連行した。抵抗する信者に殴打などの暴行も加えられたという。
もともと中国当局は地下教会について厳しく監視している上、中関村は「中国ジャスミン革命」の集会地点の一つ。とても当局がおめこぼしする状況にはなかったというところだろうか。ちなみに「中国ジャスミン革命」のウェブサイトは、4月1日時点で守望教会の屋外ミサについての情報を掲載。取り締まり後も関連情報を逐次掲載している。
ちなみに守望教会の指導者・金天明氏は韓国人。1995年、清華大学に留学している時、地下教会を開いたという。教会の公式ウェブサイトを見ても、どういう系列の組織なのかよくわからないが、韓国に多い独立系の教会なのだろうか。