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キリスト教地下教会の野外礼拝を摘発=信者100人以上を警察が連行―中国北京市

2011年04月12日

2011年4月10日、野外礼拝のために集まった北京市の地下教会「守望教会」の信者100人以上が警察に連れ去られる事件が起きた。ラジオ・フランス・アンテルナショナル中国語版が伝えた。

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*画像はBBC中国語サイトに掲載された動画。連行される信者。

中国では宗教の自由は認められているものの、それはあくまで国家に従属する場合。国と宗教との利益が相反すればどのような事態になるか、いまだに続く法輪功への取り締まりにはっきりとあらわれている。キリスト教徒も中国政府が公認した教会組織に属するよう求め、これまでもたびたび問題となってきた。世界のカソリックを統括するローマ教皇庁との間では、教皇庁と中国政府、どちらが中国の司教任命権を持つかをめぐり、争っている。今回、メンバーが連れ去られた「守望教会」も地下教会の一つ。

他の地下教会同様、守望教会も政府の妨害を受け、ミサを開く集会地点の場所をかしてもらえないなど困難な状態が続いていた。そこで4月10日日曜日は北京市中関村にあるビルのテラスで集会を行うことを決めたが、これを当局は警戒。前日夜から指導者の金天明氏を含む幹部を拘束。当日は警官を派遣し、集まった信者らを連行した。抵抗する信者に殴打などの暴行も加えられたという。

もともと中国当局は地下教会について厳しく監視している上、中関村は「中国ジャスミン革命」の集会地点の一つ。とても当局がおめこぼしする状況にはなかったというところだろうか。ちなみに「中国ジャスミン革命」のウェブサイトは、4月1日時点で守望教会の屋外ミサについての情報を掲載。取り締まり後も関連情報を逐次掲載している。

ちなみに守望教会の指導者・金天明氏は韓国人。1995年、清華大学に留学している時、地下教会を開いたという。教会の公式ウェブサイトを見ても、どういう系列の組織なのかよくわからないが、韓国に多い独立系の教会なのだろうか。

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