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【中国食品】大手スーパーに並ぶ不正商品=売れ残り品を再利用したマントウ販売―中国上海市

2011年04月12日

2011年4月11日、中国中央電視台(CCTV)の報道番組「消費主張」は、「スーパーのマントウはこのようにして作られたのか」を放送した。上海市の大手スーパーでも売られているマントウ製造企業を調査。製造日改ざん、賞味期限切れ製品の再利用、トウモロコシが一切入っていないトウモロコシ・マントウなど不正のオンパレードだったことを明らかにした。


馒头 / politizer


上海盛禄食品有限公司分公司は上海市のスーパー数百店舗にマントウを出荷している。その数は1日3万個にも達するという。その販売数と同社の工場はまったくそぐわないものだった。外には看板もなく、運送企業の敷地の一角に工場がある。

潜入取材した記者の前で展開されたのは、まず製造日の改ざん。前日に生産された製品に当日のタグや翌日のタグが貼られていく。同社では納品日にちょうど製造したことになるようタグを貼っているのだ。

それだけではない。スーパーから戻ってきた売れ残りのマントウの再利用まで行っていた。水に5分ほどひたした後、新しい小麦粉と一緒に機械に放り込み撹拌。その後、蒸して新たなマントウとして再生している。

同社には通常の白いマントウ、黄色いトウモロコシマントウ、黒い黒米マントウと3つの製品がある。しかし、実はその原料はまったく一緒。着色料を使うことでトウモロコシマントウと黒米マントウを作り上げていたのだった。もちろんタグにはちゃんとトウモロコシが入っていることになっている。

―――――――――――――

「痩肉精」問題(過去記事「「エアロビ豚」の恐怖!大手メーカーも使用していた化学薬品「新型痩肉精」」参照)、韓国クムホタイヤ問題(参考リンク「<中華経済>クムホタイヤを装着した新車、販売禁止に―中国」レコードチャイナ、2011年3月29日)に続き、CCTVが立て続けに大きな反響を呼ぶ問題製品の取材に成功しています。CCTVの取材班が優秀なのか、はたまたいたるところに問題があるからなのか……。

それはさておき、今回の件でかなり衝撃的なのは、安全安心が売りのスーパーで販売されている製品の問題だった点。正直スーパーで買うよりも近くの市場で買ったほうが楽だったり安かったりもするのですが、「大企業がやっているスーパーのほうが安心」という理由で買い物する人も多いのですが……。

上海以外の地域でもまじめに調査すると、似たようなケースはごっそりでてくるはず。さて、今回のマントウ騒ぎ、どこまで拡大するのでしょうか。

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 コメント一覧 (1)

    • 1. アレックス
    • 2011年04月14日 02:24
    • もう赤福が先を行ってるので、何とも思いませんよ(泣)。

      頼みますから、真面目に勘弁して下さい・・・。

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